防災士が「絶対にやめて」停電や断水で“貯めた水”を使うときのNG行動 知らないと「大変なことに…」
熊本県内で地震による断水が7万戸以上で発生。いざというときに役立つと思われがちな“貯めた水”には、思わぬ注意点があることを防災士が紹介し、話題となっている。

28日夕方、熊本県熊本地方を震源とする震度7の地震が発生。県内では各地で断水が続くなど、生活用水の確保が課題となっている。
そこで、防災士のいくみさんが過去に、家庭ですぐにできる「お風呂の残り湯」の対策に注意点を投稿しているので紹介する。
■熊本県で震度7、現在7万戸以上が断水
28日午後4時27分ごろ、熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード7.1の「令和8年熊本地震」が発生。宇城市と氷川町で最大震度7を観測し、さらに大きい揺れがその後も続いている。
熊本県によると、30日午前7時30分時点で、県内10自治体の約7万4,800戸で断水が続いている。こうした状況では、貯めた水を生活用水として使う場面も想定されるが、用途を誤れば排水や衛生面のトラブルにつながる可能性があるという。
■地震のあと、すぐにトイレに流すのはNG
防災士として防災情報を発信するいくみさんは6月30日、友人宅を訪れた際の出来事を自身のXに投稿。
友人は、家具の固定や窓ガラスの飛散防止、防災リュックの用意など地震対策を徹底していたが、停電や断水への備えを尋ねると、「お風呂の残り湯ためてる」と答えたという。
これに、いくみさんは「絶対にやめて下さい」と切り出し、地震で排水管が壊れていることに気付かず水を流すと、汚水があふれる恐れがあると説明。「地震のあとの断水ではトイレは流せないのです」と注意を呼びかけた。
国土交通省も、災害時に水洗トイレを使用する前には、停電や断水の状況に加え、排水管の破損などを確認するよう案内している。
■洗濯や食器洗いにも注意
いくみさんは続けて、長時間貯めた水を洗濯や食器洗いに使うことにも注意を促した。
「長時間ためている水はキレイに見えても雑菌がたくさん」とし、入浴後の残り湯についても「ましてやお風呂の残りはもっと汚れているので衛生的とは言えません」と説明。
断水時の対策として、「飲料水はしっかり確保し、トイレは携帯トイレを使用、食器にはラップをかけて洗わずに済むように使うことが望ましいです」と呼びかけた。
また、「小さな子どもさんが誤って転落する事故もあるのでやらない方が安全」と、その危険性にも触れている。
■「大きな驚き」「保存します」
投稿には、「トイレに流すのってNGなんですね」「大きな驚きです…全く、違うんですね。考え直してみます。再びの被災に備えて」と、これまでの認識との違いに驚く声が。
また、「『水』があれば大丈夫、ではなく何には使えて何には使えないかをしっかり認識しておきたい」「地震で断水したら、『トイレはお風呂の残り湯を流す』とあたりまえに言われてきましたよね。知らないで流していたら大変なことになるかも」「保存します。というか印刷しておきたいレベル」と、貯めた水の使い方を改めて考える反応もみられた。
「貯めた水」を使用する際は、自治体から発信される水道・下水道の情報を確認し、安全を確かめたうえで活用してほしい。被災地のライフラインが一刻も早く復旧することを願いたい。
■執筆者プロフィール
蒼羽 結:フリーライター。2021年よりsirabeeで活動。
リリース記事や調査記事の担当を経て、現在はエンタメニュースを中心に、SNSで話題のトレンドや時事ネタなど幅広いジャンルの記事を執筆中。




