餅が喉に詰まった時、絶対「水を飲んではいけない」理由があった 日本赤十字は「窒息悪化させる」と警鐘
餅が喉に詰まった際、つい水を飲んで流し込みたくなる。しかし専門家によると、この行動は窒息死のリスクを上昇させているという。
日本の新年を語る上で、餅の話題は避けては通れない。餅が喉に詰まってしまった際にしたくなるが、「絶対にしてはいけない行動」が存在するのをご存知だろうか。
■年間の事故、約半分が1月に発生

神聖でめでたい食べ物として知られる餅だが、喉に詰まりやすいという非常に大きなリスクが存在する。そのためネット上では、縁起物であるにも関わらず、「ニューイヤー・サイレントキラー(新年の静かなる殺し屋)」という不本意な異名でも知られているのだ。
消費者庁の発表によると、「気道閉塞を生じた食物の誤嚥(えん)」による死亡者の数は、1月に集中していることが判明。
2018〜2019年のデータを見ると、全体(282%)の43%が1月に発生しているほか、正月三が日の発生件数は127 件、さらに言えば元日だけで67件の事故が発生していることが分かった。
こうした事故は高齢者に起こりやすく、餅や餅を含む食事による窒息事故での死亡者数は2018年で363人、2019年で298人となっている。
■「掃除機」を使って吸いとるのはNG?
さて読者諸君は、突然目の前で高齢者が喉を詰まらせたら、どうやって救助するだろうか。そしてもし、自身が喉を詰まらせてしまった場合は…?
餅だけに限らず、喉に食べ物が詰まってしまった際は、「とり出す」か「押し込む」といった行動がセオリーだろう。強い吸引力を持つ「掃除機」を利用し、喉から餅を取り除く方法を思いついた人もいるかもしれない。
しかし、この方法は非常に危険。日本赤十字社の公式サイトでは、「人間の肺の中は『肺胞』という小さな(直径0.2mmほど)袋がびっしりと詰まっています。吸引力の高い掃除機を使用すると、数秒で肺胞がつぶれるなど、肺にダメージを与えることがあります。また、口腔内を傷つけてしまったり、雑菌が入ったりする危険性もあります」と、注意を喚起している。
「それならば、米が喉に詰まった時のように水で流し込めば良いのでは」と考えた人も多いだろう。「引いてダメなら押してみろ」というワケだが…じつはこの行動が、命取りになる可能性があるのだ。




