伊集院光、転売ヤーの正当化に複雑な思い 「法律に触れてない」「企業も悪い」に反論
伊集院光が、自ら制作する「デブDJ」フィギュアの転売対策を続けるなかで感じた疲労と、ネット社会への違和感を語った。

14日放送の『JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力』(TBSラジオ)に、タレントの伊集院光が出演。自身が3Dプリンターで制作し、BOOTHで販売している「デブDJ」フィギュアをめぐる転売ヤーとの“戦い”について近況を報告した。
■「これを切らしたら転売ヤーの勝ち」
「デブDJ」は、伊集院が3Dプリンターを使って自ら制作しているフィギュア。1,000円程度の商品がフリマサイトで高値で出品されたことを受け、以前から大量に追加生産し、品薄状態を作らないことで転売価格を下げようとしてきた。
その戦いは今も続いており、伊集院は「これを切らしたら、完全に切らしちゃったら、もう転売ヤーの勝ちだと思ってますからね」と告白。
ただ、作り続けるうちに「たまにくじけますよ。『もう勝ったっていいじゃん』っていうか、『え、勝ちって何?』っていう」と我に返る瞬間もあるという。「もう何か分かんないです。もう意地になってますから。それを納入していくのを、ずっとやってます」と、転売対策そのものが意地の勝負になっていることを明かした。
■転売ヤーの主張に違和感
一方、伊集院が距離を感じているのは転売する側だけではなかった。「デブDJ」を転売する出品者のページへ行き、「お前転売してんじゃねえよ」と直接書き込む人もいるという。
「俺のこと思ってとか、俺の怒りを受けてやってるのは分かんのよ」と理解を示しながらも、さらにその人を批判する人まで現れる状況に、「なんかそれが全部まとめて、あんま関わりたくない人だなと」と本音を漏らしす。
また、転売をする人物のインタビュー記事で、「ほぼすべての経済活動は転売」「企業もちゃんと受注で作れば転売ヤーなんていなくなる」「買うやつもいる」といった主張を目にしたという伊集院。「その人の言い分だよ」としたうえで、「だけど『悪いよね』っていう。俺だけじゃないからいいってことでもないし」と納得できない思いを語った。
■「なんか嫌な世の中になってきた」
とはいえ、転売ヤーへ激しく怒りをぶつける側とも完全に同じ気持ちにはなれないという。
「言い分はわかるよ。おそらくその中では多少この番組寄りとか俺寄りの人なんだろうけど、申し訳ないけど、そうなっちゃったところで、そうじゃない人とは区別して、2種類に分ければ『向こう側の人』になるし」と伊集院。
転売ヤーや迷惑系YouTuberを含め、「線より向こう側の人のために何かやろうとも思わないし、その人と分かり合おうともあんまりもう思わない歳になっちゃった」と話し、「唾をかけると、唾をかけ返してきて、その掛け合いを取り巻きも見に来る、みたいになってくると、よく分からない嫌な世の中になってきたな」と、対立そのものが見世物になっていく状況へ切なさをにじませていた。
■執筆者プロフィール
びやじま。フリーライター/エディター。月100時間、30番組を聴く深夜ラジオのヘビーリスナーで、2016年からSirabeeに参画。現在はラジオを中心にした芸能エンタメを中心に月40本程度を執筆中。
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(文/Sirabee 編集部・びやじま)




