50年前のウォークマン、その構造が「イカれてる」と話題 現代人ドン引きの製造法をソニーに聞いた
今から約50年前に作られたソニーの初代ウォークマンの中身が「複雑すぎる」と話題に。ソニー広報からは「手作業の行程も含んでいる」と、驚きの回答が得られた。
■ソニー「当時の量産技術で製造した」
続いては、読者諸君が最も気になっているであろう「製造方法」について尋ねてみる。
こちらについて、ソニー広報は「当時を知る社員が不在であり、また、製造プロセスに関する詳細な回答は控えますが…」と、前置き。
その上で「『TPS-L2』は当時の量産技術のもので製造しており、手作業の工程も含まれています。当時と現在では製造環境や技術水準が異なることから、小型軽量化を実現するための構造は非常に工夫されたものであり、一定の複雑さを備えていたとも言えます」と、認めている。
また、X上で注目が集まっている多数の線材については、「その用途は一様ではなく、基板の修正に用いられたものもあれば、部品接続のために必要なものもあります」と、説明していた。

自社製品が約50年の時を経て再注目・再評価された件について、担当者は「当時の技術力の高さを象徴する製品として『TPS-L2』が注目されているとのこと、大変ありがたく思っています。当時の製造現場で、経験豊かな多くの社員の技術と工夫が今日まで語り継がれていることに深く感謝しています」と、語っている。
我われ日本人は茶室や盆栽など、限られた空間に美を見出してきた民族。コンパクトサイズのウォークマンも、その系譜を継いでいると言えるだろう。
そして言わずもがな、機械の小型化を実現するには高度な技術力が不可欠。メイド・イン・ジャパンの電子機器は、日本が古来より受け継いできた侘び寂びの精神と高い技術力が高度に融合した、世界に誇るべき「伝統工芸」なのだ。
■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。道路・鉄道ネタに関する取材で、国土交通省や都道府県警、全国の道路事務所、鉄道会社に太いパイプを持つ。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)




