50年前のウォークマン、その構造が「イカれてる」と話題 現代人ドン引きの製造法をソニーに聞いた
今から約50年前に作られたソニーの初代ウォークマンの中身が「複雑すぎる」と話題に。ソニー広報からは「手作業の行程も含んでいる」と、驚きの回答が得られた。
数百年前の人々が我われの生活を見たら、科学技術の発達に腰を抜かすことだろう。しかし反対に、先人たちの「手作業」により作られた物体を見て「一体どうやって作ったの!?」と、現代人が驚愕するケースは決して少なくない。
現在X上では、およそ50年前に製造された機器の内部構造をめぐり、驚きの声が続出しているのだ。
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■半世紀前のウォークマン、その構造は…
今回注目したいのは、Xユーザー・pureiyaさんが投稿したポスト。
「これが初代ウォークマン(TPS-L2)の中身だが、どうやって量産化したのか謎な位には複雑で意味不明です」と綴られたポストには、小型の機器を分解し、内部の基盤が露出した写真が添えられている。
これが初代ウォークマン(TPS-L2)の中身だが、どうやって量産化したのか謎な位には複雑で意味不明です。 pic.twitter.com/3YAbrND3TO
— pureiya_JP(mixi2へ移行しました) (@pureiya_JP) June 23, 2026
初代ウォークマンが誕生したのは、今から約半世紀も昔のこと。いくら複雑とは言え、現代の技術レベルからすれば大したことはないだろう、と高を括った人も多いかと思うが…。
そこには、文字通り「意味不明」な複雑さをした配線が確認できたのだ。
■「イカれてる…」と驚きの声続出

現代の技術ならば機械を利用し、過去には考えられない精密な作業も可能である。しかし当然、科学技術が現代ほど発達していない時代では「手作業」に頼る部分がかなり大きいことだろう。
当該のポストは瞬く間に話題となり、Xユーザーからは「この複雑さ、量産品のそれじゃない」「これを一つひとつ、手作業で作っていたの…?」「この頃のソニー、流石にイカれてる」「これ、機械では作れないだろ」など、驚きの声が続出。
また、「当時はライン工ですら、職人レベルだったのか」「日本の技術力の高さが分かる」といった具合に、当時の日本人の技術力に対する称賛の声も多数寄せられていた。
ポスト投稿主・pureiyaさんに話を聞くと、こちらのウォークマンは友人の親から貰い受けたものと判明。中身を見た際の感想については「今の電気製品と比べて、配線が複雑だと思いました」と、振り返っている。
そこで今回は、もはや「オーパーツ」と呼んで差し支えないウォークマンの詳細をめぐり、ソニーに話を聞いてみることに。
■元々は「創業者の私用目的」で作られた?

今回話題となった『TPS-L2』は、1979(昭和54)年に誕生したステレオカセットプレーヤー「ウォークマン」の記念すべき1号機。社内外から上がった「録音機能無しでは売れない」という声に反し、大ヒットを記録した。
現代では当たり前の「音楽を持ち歩く」というライフスタイルが、このウォークマンと共に始まったことを考えると、正に歴史的な発明品と言えるだろう。
開発の経緯について、ソニー広報は「切っ掛けのひとつには、ソニーの創業者のひとりである井深大(いぶか・まさる)の『海外出張時にも小型のプレーヤーでステレオの音楽を聴きたい』という思いがありました。ソニーは1978(昭和53)年に、小型軽量で機動的に持ち運べることから『PRESSMAN(プレスマン)』と名付けられた小型モノラルタイプテープレコーダー『TCM-100』を発売しています」と、説明している。

そして、ある社員がPRESSMANを改造し、井深氏が出張時などに使う用途で、ステレオの音楽を聴ける持ち運び可能な試作機が社内でひっそりと誕生。

すると、その試作機を見たもう1人の創業者・盛田昭夫氏が1979年2月の段階で、夏休み前までの発売を社員に呼びかける。

その後、『TPS-L2』はわずか半年足らずで開発され、1979年7月に発売されたのだ。ソニー広報は「発売当時には社員が自らウォークマンを身につけて街中を歩いたり、電車に乗ったりしてアピールをしたこともあるんです!」と、説明している。

その後、ウォークマンは更なる軽量化を実現したり、CDやMD、ネットワークなど様々なスタイルに対応した形に進化を遂げていく。




