『御上先生』7話 ヤングケアラーが本当に必要としていたものは… 「重大な問題と理解してもらえない」

誰にも相談できない悩み…身近で深刻な問題に迫った7話。

御上先生
(画像は『御上先生公式HP』より)/©️TBS

2日放送のドラマ『御上先生』(TBS系)7話「-delusion-」。生徒が1人で抱え込んでいた家庭の問題から、ついには退学の危機に…。

最近ニュースでもしばしば目にするようになったヤングケアラーや生理の貧困を扱った今回の放送に、SNSでは多くのコメントが書き込まれています(ネタバレを含みます)。


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■生理用品の万引き

ある日、スーパーからの連絡で御上(松坂桃李)と是枝(吉岡里帆)が駆けつけると、クラスの生徒・椎葉(吉柳咲良)の姿が。彼女は生理用品を万引きしようとしたと言うのです。ヘルパーの迎えが来るからと、急いで帰ろうとする椎葉の代わりに是枝が椎葉の家へ。スーパーの従業員室で2人になった御上は、まず椎葉の異変に気づけなかったことを謝罪しました。

それを見た椎葉は万引きした理由を話し始めます。元々生理は軽くなかったと言いますが、祖父の認知症が悪化すると同時に、自分のPMSも悪化。自分ではコントロールできない気分の浮き沈みに、次第に生理が来ること自体が不安になった、と。

そして、御上は椎葉のために大量の生理用品買うのでした。

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■ 孤独な苦しみ

万引きのことを警察に通報されることはありませんでしたが、学校で禁止されているアルバイトを複数掛け持ちしていただけではなく、その中にマッチングアプリのサクラといった犯罪まがいのものがあったことで、椎葉は退学を言い渡されます。

久しぶりにクラスへ来た椎葉は、御上に促され万引きの背景について口を開きました。

子供の頃に交通事故で両親を亡くし、これまで祖父母に育てられてきたこと、しかしその祖父が認知症を患い、今は一人で介護を行っていること。友達が心配してくれていたのはわかっていたが、鈍感にならないと辛くて生きていけず、いつしか助けようとする声にも気付けなくなったこと。

どうしようもない状況で椎葉が退学になることに納得できないクラスメイトは、自分たちで生理や貧困について調べ、署名活動を行い理事長に直談判。

その結果、椎葉の退学取り消しと在学中に家庭環境が変わった生徒への救済システムの構築が決定されたのです。

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■椎葉に必要だったものは…

センシティブな問題だけに、ほとんど描かれたことのなかったPMSやヤングケアラーをテーマとした今回。放送後、SNSではこんな意見が。

「あの時の椎葉さんに一番必要だったのは、彼女に寄り添いその環境を支える力になってくれる大人 御上先生が生理用品買ってくれたのはその一歩目」「世の中にある重大な問題の一つとして落とし込んでいて、なかなか重大な問題と理解してもらえないことだからこそありがたいなと思った」「生理のことは正直わかってない部分があったけど、女性だけの問題じゃなくて社会全体で理解し支え合わなきゃいけないものなんだと気づいた」

近年聞かれるようになったものの、まだまだ一般的な理解がある状況とは言えません。誰にも相談できなくなった椎葉が本当に必要としていたのは、差し伸べてくれる大人の手だったようです。友人同士では解決できない社会の大きな問題に、今私たちは直面しています。

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(文/Sirabee 編集部・福野 エリカ

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