『ONE PIECE』作者・尾田栄一郎氏が渡辺晋賞を受賞 「光栄かつ、恐縮です」
単一作家のコミックシリーズ発行数でギネス世界記録の尾田栄一郎氏。プロデューサーとしての手腕も評価。

3月2日に行われた『第18回 渡辺晋賞 授賞式』にて、漫画家であり映画『ONE PIECE FILM RED』のプロデュースも務めた尾田栄一郎氏が「渡辺晋賞」を受賞した。
■選考対象はプロデューサー
「渡辺晋賞」は、2005年、渡辺プロダクション創業50周年にあたり、エンターテインメント業界における新しい感性のプロデューサーを顕彰し、大衆文化のさらなる発展向上を目的とするプロデューサー賞として創設された。
大衆性、将来性を兼ね備えた独創的なソフト(作品、アーチスト)を生み出したり、才能ある人材を登用、組織し新しいビジネスモデルを構築するなど、大衆文化の発展に多大の貢献をしたエンターテイメント業界のプロデューサーが選考対象。
毎年3月2日、渡辺晋氏の誕生日に授賞式が執り行われている。
■広がる「FILM RED」旋風
尾田氏の受賞理由としては、映画『ONE PIECE FILM RED』の総合プロデューサーとして、観客動員1,427万人・興行収入197億円という、2022年度国内興行成績1位・国内の映画興行収入ランキング歴代8位という結果に導いたことや、全米初登場2位など国際市場をも圧倒する作品を作り上げたことだ。
企画から製作、戦略的な宣伝までを総合的にプロデュースし、公開前から作品への注目度が高く、公開されるやいなや瞬く間に大ヒットとなった。これまで海外でも120以上の国と地域で公開されるなど、FILM RED旋風は世界にまで拡がっている。
■プロデューサーとしても手腕を発揮
尾田氏は、自ら監督、脚本家、演者を決定し、今回生み出された物語のヒロイン「ウタ」の歌唱パートへは、女性シンガーのAdoを起用した。
また、使用楽曲については現在第一線で活躍する多数のアーティストからの楽曲提供をプロデュースチームや監督と共に厳選するなど、手腕を発揮。
いわずと知れた大ベストセラー漫画家であるにもかかわらず、ヒット・シリーズの作家として甘んじることなく、映画の企画・製作・宣伝を総合プロデュースしたその姿勢と実行力が高く評価された。
■「さらなる巨大な“ひま潰し”の製作を」

尾田氏は、熊本県出身の漫画家/映画プロデューサー。1997年より週刊少年ジャンプで『ONE PIECE』(集英社)の連載が開始され、1999年にはフジテレビ系でアニメ放送が開始。
2015年6月「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」として“ギネス世界記録”に認定。
2022年8月現在の単行本世界累計発行部数は5億1000万部を数える。2022年は連載25周年記念イヤーとなり、8月には劇場版『ONE PIECE FILM RED』の公開も開始された。渡辺晋賞を受賞した尾田氏からコメントが到着している。
尾田氏:錚々たる名前の並ぶ栄えある賞をいただき、光栄かつ、恐縮です。25年前に小さな部屋で、一枚の紙から始めたONE PIECEという1つの作品が、一体どこまで人を楽しませられるのか。
25年目に発表した映画『RED』も、全てを見てきた自分としては、今、でき得る全力の挑戦と過去の様々な要因、人因の抱合だったと感じています。だったら、エンターテイメントも先人達の功績の先にできることがあるのでしょう。
賞に甘んじることなく、さらなる巨大な“ひま潰し”の製作を目指したいと思います。今回、一漫画家をプロデューサーという角度から認めてくださったことを、とてもうれしく思います。
この賞に関わる全ての皆様と、OP(ワンピース)を支えてくださっている全ての皆様に深く感謝致します。ありがとうございます!!
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(文/Sirabee 編集部・ホンマみつる)




