米、水、人、そして佐渡 「朱鷺の島」の恵みを四宝和醸で醸す『真野鶴』
新潟県・佐渡ヶ島で『真野鶴』を醸す尾畑酒造を取材。
■「日本一夕日がきれいな小学校」を酒蔵に再生
平島社長は、「日本で一番夕日がきれいな小学校」と謡われながら少子化のため2010年に廃校になった旧西三川小学校を、酒造りの場「学校蔵」として甦らせた。そこには、4つの柱がある。
①酒造り:オール佐渡産の酒米で純米酒を醸し、そこに佐渡の天然杉を浸漬して木のぬくもりを感じる酒に仕上げる。
②学び:酒造りを学べる場として、国内外より希望者を受け入れる。
③交流:年1回開催する「学校蔵の特別授業」をはじめ、大学などとの様々な連携交流。
④共生:自然との共生を考慮して太陽光パネルを設置し、酒造りのエネルギーは電気に関して理論上100%自然再生エネルギーを導入。
他にも、地元農家の柚子を活用して柚子リキュールを作るなど、地域との共生を広げている。
■佐渡と世界、百年の時をつなぐ酒
尾畑酒造は真野鶴を佐渡と世界をつなぐ酒と捉えて、多くの交流事業にも携わっている。この活動を通して酒を育む佐渡の地と人がより元気になればこそ、百年の後も酒造りを続けていけるという思いからだ。
佐渡が真野鶴を生み、真野鶴がまた佐渡を生かしていくことだろう。蔵元の薦めるお酒を紹介しよう。