8月10日、東北沢駅前で叫び暴れるネット民が「迷惑すぎる」と物議 鉄道会社は「警察に通報した」
8月10日の野獣の日、東京・東北沢駅の前で寝そべり、奇声を上げて暴れ回るネット民の姿が物議を醸した。警察に通報した小田急電鉄は「他のお客様のご迷惑につながる行為は控えて頂きたい」と、説明する。
「聖地巡礼」は、推し活の中でも比較的メジャーな存在。しかし、こうした「聖地」は街中や公共の場にある場合も多く、一定の配慮やモラルが求められる。
毎年8月、ネット上では東京・世田谷区で行われる聖地巡礼に対し、非難の声が多数上がっているのだ。
■8月10日、世田谷の街が地獄に
毎年8月10日は、「淫夢」の略称で知られるコンテンツ内のインターネットミーム「野獣先輩」にちなんだ語呂合わせで「野獣の日」と認定したネットユーザーが、世田谷区の某所に押しかけるのが恒例行事となっている。
その内容は歌を歌ったり、交流を深めたり、午前11時45分14秒に聖地とされる建物を指差して決め台詞を叫ぶといったもの。こうして文章に書くと微笑ましい印象を受けるかもしれないが、現場の様子は地獄そのもの。
ちなみに下北沢の公園や電柱に貼られている張り紙や卑猥な文字は、下北沢に住んでいるオタク数人で毎年掃除&処理をしています。
通学路なので、子どもたちの目に触れることは許されません。
うんざりします。— エロゲーマーでお洒落な重巡熊野bot (@erg6kmn) August 10, 2026
「近所迷惑」という言葉では生ぬるいレベルの騒音が生み出され、卑猥な言動や乱闘騒ぎによる騒動が毎年問題視されているのだ。正に、阿鼻叫喚の地獄である。
ツイ主のえまのさん達と掃除をしていた5人のうちの一人です
もう5年くらい掃除してますが年々ひどくなってますね… 住んでいる大好きな下北沢が汚れるのは嫌なので今後も続けていく予定です https://t.co/9JlSpE9WzP— 伊藤セレネ@下北沢(シモキタ)系VTuber (@ito_selene) August 11, 2026
また、卑猥な張り紙やシールなどを電柱などの公共物に貼っていく人物の姿も確認されており、現地の住民からは「もう来ないで」と悲鳴が上がっている。
■駅前の地べたに転がり奇声上げる人も
こうした事例は年々酷くなっており、良識的なネットユーザーや現地住民からは「今年(2026年)は過去最悪だった」とまで言われている。
実際、同日午前中には大量の(良識の無い)ネットユーザーが大挙して小田急電鉄 東北沢駅に集結。集団で駅前の地べたに仰向けに転がり、大声で奇声を上げる様子がX上に投稿され、大いに物議を醸した。
良識的なXユーザーからは「日本の恥」「点字ブロックの上で寝そべってこれやるの、あり得ないだろ」「ネットの中だけで完結させてほしいノリ」「死ぬほど面白くないし、得意げなのが痛すぎる」など、疑問と怒りの声が多数寄せられている。

そこで今回は当日の駅前の様子について、小田急電鉄に詳しい話を聞いてみることに。
■駅側は「警察に通報した」
X上で拡散されている動画の内容を受け、小田急電鉄の広報担当者は「2026年8月10日午前11時前、小田急小田原線 東北沢駅係員は、同駅周辺において、人が集まっている状況を確認しました。改札口や券売機付近に人が集まり始めており、駅をご利用のお客様の通行の妨げとなる恐れがあったことから、警察へ連絡するとともに、『滞留や通行を妨げる行為を控えて頂きたい』旨を、口頭でお伝えしました」と、説明する。
今回の事例が、駅側も「警察に通報すべき」と判断する異常事態であることが改めて明らかになった。11時過ぎには警察が同駅に到着し、滞留や、通行の妨げとなる状況は解消したという。
また、駅付近で叫び、暴れ回る行為については「鉄道は公共施設であり、 当社では全てのお客様に小田急線を安心・快適にご利用頂きたい思いを持ち、日々努めています。他のお客様のご迷惑に繋がる行為や、駅の安全な利用に支障を及ぼす恐れのある行為は、お控え頂きたいと考えています」と、注意を呼びかけていた。
また、本件について警視庁は「個別の案件については、回答を差し控えさせて頂きます」と、コメント。
しかし、世田谷区の惨状を確認した上で、「一般論としては、警察は違法行為を認知した場合には、必要な捜査を行い、これらにより明らかとなった具体的な事実関係に則して、法と証拠に基づき、適切に対応することとしています」とも念押ししていた。

年々エスカレートしていく迷惑集団。その存在は現地住民や鉄道会社、そして警察からも白い目を向けられている。とんでもない大事故に繋がるリスクも高まっているため、来年以降は自宅で大人しく8月10日をを迎えてほしい。
■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。道路・鉄道ネタに関する取材で、国土交通省や都道府県警、全国の道路事務所、鉄道会社に太いパイプを持つ。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)




