熊本、意外すぎる施設を避難所に開設して話題 「安全なの?」と不安の声も上がるが…
熊本刑務所が避難所を開設するも「受刑者と鉢合わせない?」「むしろ一番安全な場所」など、様々な声が上がっている。刑務所が避難所として活用される経緯をめぐり、法務省矯正局に話を聞いた。
令和8年熊本地震を受け、熊本刑務所が避難所を開設。称賛の声が上がる一方で、「刑務所という響きが不安…」という声も少なからず上がっている。
■刑務所に開設された避難所、世間の声は…
7月30日、法務省矯正局のXアカウントが、「熊本刑務所 避難所開設」と題したポストを投稿。

ポスト本文では「令和8年熊本地震において、被災された方にお見舞い申し上げます。熊本刑務所において、避難所を開設しておりますので、お知らせします」と綴られていた。
【#熊本刑務所 避難所開設】
令和8年熊本地震において、被災された方にお見舞い申し上げます。
熊本刑務所において、#避難所 を開設しておりますので、お知らせします。
熊本市中央区渡鹿7-12-1 pic.twitter.com/GbN2NpFsmw
— 法務省矯正局 (@MOJ_KYOUSEI) July 30, 2026
こちらの投稿を受け、Xユーザーからは「屈強な刑務官がいるし、防犯面ではかなり安全そう」「火事場泥棒とか、絶対起こらないだろうな」「一番治安が良い避難所かもしれない」「刑務所の施設って、避難所として使えるんだ」といった具合に、称賛と驚きの声が多数寄せられている。
■「受刑者の存在」に不安の声も
一方で「刑務所」という響きに、不安を覚えたユーザーも一定数存在するようで、「少し抵抗があるかも」「受刑者と鉢合わせたりしませんか?」といった声も確認できた。
そこで今回は、避難所としての刑務所の実用性、および安全性について、法務省矯正局に詳しい話を聞いてみることに。まずは、刑務所に避難所が開設される理由や背景を尋ねてみる。
こちらの質問を受け、成人矯正課の担当者は「刑務所等の矯正施設は収容施設であり、受刑者をはじめとする被収容者を収容するのが責務です。そのため、災害発生時を想定して一定の物資を備蓄しているほか、職員の訓練場といったスペースもございます。こうした、収容を確保するための物的支援・人的支援を活かして自治体等と連携し、避難場所や防災対策を推進しております」と、説明してくれた。
また、担当者は「そもそも矯正施設と言うのは、地域に支えられて成り立っているものです。そのため、地域の防災対策にも協力させて頂いているほか、防災提携も締結しております」とも補足している。
■避難所があるのは「受刑者と異なる区域」

今回避難所が開設されたのは、非常時に職員らが待機する「職員待機所」と判明。
その詳細について、担当者は「刑務所に敷地内にはございますが、受刑者がいる区域とは異なる施設のため、受刑者と鉢合わせるような事態はございません」と説明しているので、心配していた人も安心してほしい。
なお、当該の避難所は3日には閉鎖されたという。熊本刑務所は先の「平成28年熊本地震」発生の際にも避難所として機能し、多くの人々に安全と安心を提供していた。
被災時は、平時以上に「情報」が重要となる。読者諸君も「刑務所に避難所が開設されるケースがある」という情報を頭の片隅に置いておくと、いつか役に立つかもしれない。
■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。道路・鉄道ネタに関する取材で、国土交通省や都道府県警、全国の道路事務所、鉄道会社に太いパイプを持つ。
・合わせて読みたい→サンド伊達みきお、刑務所の単独室にあった“家電”に驚き 「あるとは思わなかった」
(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)




