店で渡されたポイントカード、発行日に「とんでもない誤植」見つかるが… 平成世代は「素晴らしい」と称賛

とあるショップで渡されたポイントカードの「発行日」が話題に。店舗の代表者は「平成はまだ終わっていない」と、説明する。

2026/06/04 12:00

社会の発展や科学技術の進歩と共に、人間社会はあらゆる便利さを獲得していった。だが、住みやすい便利な世界になればなるほど、そういった便利さとは無縁の時代を懐かしく感じた経験はないだろうか。

現在X上では、東京・秋葉原のショップで発行されているポイントカードが「あまりにも平成」と話題になっているのだ。


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■【朗報】平成、終わっていなかった

今回注目したいのは、ゲームキャスター・鈴木ノリアキ氏が投稿した「平成、終わってなかったぽい」という意味深なポスト。

「一体どういうことなのだろうか…?」と首を傾げてしまったが、ポストに添えられた写真を見て納得。

そこには「平成」を代表するコンテンツのポスターが多数貼られたショップ入口と、スタンプが押されるタイプのポイントカードが写っており、発行日が「平成38年5月17日」となっていたのだ。

当該のポストは投稿されるや否や、瞬く間に話題となり、Xユーザーからは「店の雰囲気が良すぎる」「写真の全てに平成を感じて、とても良い」「平成はまだ終わらねぇ!」といった称賛の声が多数寄せられていた。

そこで今回は、話題の「平成38年」ポイントカードの詳細をめぐり、平成レトロ専門店「夢織屋」1号店の代表・古月 優さんに話を聞いてみることに。

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■それにしてもこの店、ノリノリである

夢織屋・1号店ポイントカード
画像提供:夢織屋

令和も8年目の今なお「平成」表記を貫いている経緯について、古月さんは「3年前のオープン当初、当時のアルバイトや従業員と話していたときのことです」と、振り返る。

以前はアニメ業界で働いていた古月さんにとって「平成のアニメ」とは自身と切っても切り離せない存在であり、店舗スタッフも同様の熱量で平成カルチャーを愛好しているそう。

ある日、「今はまだ平成35年、みたいなイメージがある」と発言したところ、その場にいた一同が爆笑。その流れで「ポイントカードを平成表記にしよう!」と、決定したそうだ。それにしてもこの店、ノリノリである。

そんな夢織屋は現在1号店から3号店までオープンしており、店舗ごとにコンセプトが異なるのも特徴だ。

夢織屋1号店
画像提供:夢織屋

たとえば、今回話題となった「平成」ポイントカードを採用しているのは1号店のみで、こちらは特に「平成」に特化した店舗。

オープンの経緯について、古月さんは「昨今、『平成』カルチャーのニーズが高まっています。また、私は仕事の関係で平成のアニメにどっぷり浸かっており、これはもう、私の人生から切り離せない大切な存在です」「当時のアニメといった作品をYouTubeやサブスクで体験する非リアタイ勢(リアルタイムで経験していない人々)にも平成の空気を感じて頂けるよう、当時の感覚や雰囲気を再現したのが、夢織屋です」と、語る。

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■「時代に取り残された」オタクたちの店

夢織屋2号店
画像提供:夢織屋

ちなみに2号店、3号店も「平成」要素が強いショップではあるのだが、それぞれ「女児向け」「男児向け」のグッズを展開しており、その一環で最新(令和)の『プリキュア』や『ウルトラマン』といったコンテンツにも対応しているという。

夢織屋2号店
画像提供:夢織屋

もともとは1号店(オリジナル店)の中でも女児向けや男児向けアイテムを販売していたのだが、ある時期から売れ行きが停滞していく。古月さんはその原因について「店内の雰囲気にあるのでは」と、推測したという。

夢織屋2号店
画像提供:夢織屋

その詳細について、「かわいいものが好きな方々にとっては、店内の雰囲気もとても大切だと思います。そこで、平成に少女時代を過ごした方々の部屋や学校の教室にはどういった装飾があったのか、といった点を考え、平成を生きてきた彼女たちのこれまでの人生の情景を再現しました。つまり『オタクの部屋』ではなく、『平成の女の子の部屋』の再現にこだわったのです」と、語ってくれた。

夢織屋2号店
画像提供:夢織屋

こうした経緯から、コンセプトをより絞った2号店、3号店が誕生したのだ。

夢織屋2号店
画像提供:夢織屋

1号店の「平成」ポイントカードは以前より定期的に話題となっているようで、古月さんは「平成に思い入れがある人には、刺さる表記だと思います。話題にしてくださり、大変嬉しいですね」と、笑顔を見せる。

夢織屋
画像提供:夢織屋

そして「当店はこだわりが強い、時代に取り残されたオタクたちの店です。しかし、こだわりが強いことは、決して悪いことではありません。ぜひ、皆様には『昔の秋葉原』や『あの頃』について調べて頂いたり、当店に足を運んで『平成』を感じて頂きたいです。このポイントカードがその切っ掛けとなれば嬉しいです」とも語ってくれた。

夢織屋3号店
画像提供:夢織屋

そんな夢織屋は、本日4日でオープン3周年を迎える。「平成」の空気感を久しぶりに感じたい人は、ぜひ一度足を運んでほしい。

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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。道路・鉄道ネタに関する取材で、国土交通省や都道府県警、全国の道路事務所、鉄道会社に太いパイプを持つ。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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