本塁打王争いの松井秀喜氏に“4連続敬遠” 対戦投手が裏話披露「投げてるのは嫌ですけど…」

中日・山﨑武司氏と本塁打王を争っていた巨人・松井秀喜氏。中日バッテリーは16球すべてボール球で歩かせ…。

松井秀喜

元中日ドラゴンズの左腕・野口茂樹氏が19日、YouTube『ピカイチ名古屋チャンネル /PIKAICHI-NAGOYA talking variety CH.』に出演。読売ジャイアンツ、ニューヨーク・ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏への“4連続敬遠”について語った。

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■1本差で本塁打王争い

1996年10月8日の巨人戦。当時、中日の山﨑武司氏が39本、巨人の松井氏が38本と、1本差で本塁打王を争っていた。巨人は最終戦だった上、優勝はすでに決まっていたため、打席が多く回ってくる1番で松井氏は起用される。

野口氏と矢野輝弘氏のバッテリーは山﨑氏のタイトルを守るため、松井氏を徹底マーク。16球すべてボール球を投げて歩かせ、4打席で1度もバットを振らせなかった。

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■星稜時代の敬遠「僕がやるのか」

松井氏は星稜高校時代に5打席連続敬遠され、メガホンなどが球場に投げ込まれ騒動になったことが。野口氏は「あれを僕がやるのかと思った」と当時の心境を吐露。松井氏を歩かせたときは「めちゃくちゃブーイングだった」「ヤジは聞こますよ」と振り返る。

しかし、「投げてるのは嫌ですけど、そんなに(印象には)残ってない。山﨑さんの本塁打王がかかってますから。そこは割り切った」と明かした。

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■敬遠は選手同士で決めた?

中日監督だった星野仙一さんは、試合後のインタビューで「選手同士で決めたこと。指示なんかする気はない。誰があんなところで勝負するか。これまでに松井が(本数で)上回ればいい話」とコメントしていたとのこと。敬遠は選手同士で決めたのか問われると、野口氏は「ですね」と答えた。

16球すべてを外して歩かせ続けるのは、精神的にも相当なプレッシャーだったはず。ファンの「勝負が見たい」という気持ちも分かるが、単なるエンターテインメントではなく、勝負の世界における「非情さ」や「泥臭さ」もまたプロ野球の醍醐味。綺麗ごとだけでは語れない、当時の熱い空気感が伝わってくる素晴らしいエピソードだった。

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