商店街で遭遇したポスター、写真の人物に目を疑う… 「本物と間違えた」とネット民驚愕

宮城県気仙沼市の商店街が作成した、どう見ても「スラムダンクすぎる」ポスター。その正体に、称賛の声が相次いでいる。

2023/12/12 04:45

■この商店街、完全にノリノリである

今回話題となったのは、9日より開始となったスタンプラリーに関するポスター。

同イベントの詳細について、三浦さんは「当商店会のスタンプラリーは東日本大震災より前の、25年前から行なってきたもので、当時の企画部長にして、株式会社パルポー社長の小野寺恵喜さんが発案しました」「期間中に500円以上のお買い上げ(当初は1,000円以上)毎にお店でスタンプを1つ押してもらい、5店舗を回ってスタンプが5個集まると抽選券になり、お店の抽選袋に投函する権利を得られます」と説明する。

イベント自体は至極真っ当なスタンプラリーと判明したワケだが、パロディ精神あふれるポスターデザインはどのように決定したのだろうか。

こちらについて触れる前に、三浦さんは「10年前、当時会長だった(現・名誉会長)赤間文彌さんが、NHKの朝ドラ『あまちゃん』や『半沢直樹』(TBS系)、滝川クリステルに扮したことが大変話題となり、東京のスタジオに呼ばれたりもしました」と、振り返る。

気仙沼条南商店街

その後3年ほどは「仮装なし」のスタンプラリーを実施したのだが、お笑いタレントのサンシャイン池崎に扮したことが切っ掛けで、以降も赤間さんはお笑い、アニメ、スポーツ選手などのコスプレに身を投じていくことに。

三浦さんは「特に2020年の『鬼滅の刃』コスプレと、フワちゃんに扮したときはSNSで火がつき、新聞、テレビ、ラジオ、インターネットなど、多数の媒体からの取材を受けました」とも補足している。

気仙沼条南商店街

しかし今回のポスターによると、赤間さんは御年89歳の高齢者。果たして『スラダン』や『鬼滅』は履修済みなのだろうか…?

こちらの疑問について、三浦さんからは「赤間さんは何に扮しても、元ネタのことはほとんど知りませんが『こうやって笑うんだ』と豪快な笑顔を作り、撮影もほとんど一発撮りで終わります」と、頼もしすぎるストロングな回答が。

なお赤間さんをモデルに採用したのは、かつて企画部長を務めていた三浦さん自身だったという。

採用の経緯について、三浦さんは「震災後、被災地であるこの気仙沼が今後どうなっていくのだろう…という不安を抱えていましたが、『笑い』と『明るく復興した商店街』というイメージを作りたかったのです」「震災直後、当商店会のみならず、気仙沼市は全国からたくさんの支援を受けました。そこで、少しでも元気な姿を見せて恩返しができたらなあ…という思いもありました」と、笑顔のコメントを寄せてくれたのだ。


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■一枚岩となった結束力

気仙沼条南商店街を語る上で見逃せないのが、決して一部役職者による「ワンマンチーム」ではない点。

三浦さんは「ここ数年、女性を中心とした当商店会の企画部が毎年ポスターの原案を考えており、写真だけでなく秀逸なキャッチコピー、方言を織り交ぜた賞のタイトルなど、いずれもユニークなものとなっています」「今年も、企画部員の女性たちの演技指導で商店会内の写真店で撮影を行ない、こちらもスムーズに進みました」と説明しており、商店街が一丸となって「地元を盛り上げたい」と感じていることが窺える。

気仙沼条南商店街

今回の『スラダン』ポスターを受け、同商店街のスタンプラリーに興味を持った人も多いだろう。

三浦さんはこちらのバズりに嬉しそうな表情を浮かべつつ、「皆さんが小さい頃、きっとあなたの頭をなでて『いってらっしゃい』と声を掛けてくれた、小さなお店のおじさんやおばさんがいたはずです。商店街は街の運動会のような行事や防犯活動、環境整備の影のスターなのです」と、「商店街」という存在について触れる。

気仙沼条南商店街

そして「値上げ続きのご時世ですが、大型店やインターネットなどに負けずに頑張っている商店街のお店のことをを少しでも、このスタンプラリーを切っ掛けに再認識してほしいです」「我われ商店街はいつも『笑い』を忘れずに、愛される商店街を目指していきます」と、意気込みを語ってくれたのだ。

気仙沼条南商店街

翌年で、東日本大震災から13年が経過する。気仙沼の復興の象徴として、そして全国の商店街に希望を与える存在として、気仙沼条南商店街は「笑顔」の絶えない商店街であり続けてほしい。


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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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