高価なタバコをねだられ「図々しい」と激高 ホームレス同士の口論が撲殺事件に
かつてのアメリカのドラマや映画には、「俺にも1本くれよ」といったやりとりが頻繁に出てくるが…。

タバコ1箱の値段が日本の1.5倍以上するアメリカでは、「俺にも1本くれよ」と気安くタバコをねだることは難しい。相手をひどく怒らせてしまうこともあるからだ。ある傷害致死事件の話題を、『NEW YORK POST』『Patch』など同国のメディアが報じている。
■頭部にひどい外傷
アメリカ・ニューヨーク市でこのほど、ホームレスの男性が別のホームレスに激しい暴力を振るわれた。通報を受けて警察と救急車が現場に急行し、頭部に重傷を負った男性を近くのベルビュー病院に搬送したが、頭がい骨の骨折と脳の腫れがひどく、1日に死亡した。
事件現場は9番街と西44丁目の交差点近く。マンハッタンの「ヘルズキッチン」と呼ばれる地区だ。
■金属製の杖で頭部を…
この事件ではニューヨーク市出身のジョン・ホートンさん(54)が死亡し、イリノイ州マディソン郡出身のホームレスであるヴィンス・フォスター(36)が、傷害致死罪で逮捕された。
フォスター容疑者は持っていた金属製の杖でホートンさんの頭部を強くたたく、突くなどしたことを認めているが、動機については「ホートンさんに『タバコを1本くれないか』とねだられたからだ」などと話しているという。
■タバコをねだられ激高
虫の居所が悪かったところにタバコをねだられ、「なんと図々しい」と口論になり、それで激高したと説明したフォスター容疑者。
だが、脳挫傷になるまで執ように暴行を繰り返したことに加え、ホートンさんの家族から、彼がタバコを欲しがったという話に疑問の声が寄せられた。そのためフォスター容疑者には、さらに厳しい取り調べが続いている。
■タバコは値上がりする一途
昔のドラマや映画なら、「おまえも1本どうだ?」「俺にも1本くれよ」といったやりとりが頻繁に出てくるタバコだが、今のホームレスの人々にとってはぜいたくすぎる嗜好品だ。
喫煙の習慣に厳しい国ほど価格が高く、たとえば世界で販売されているマルボロ1箱あたりの日本円に換算した価格は、オーストラリアやニュージーランドが3,000円弱。
イギリスが1,700円、カナダ、フランスが1,300円前後、オランダ、スイス、デンマーク、ドイツ、ベルギーが1,000円前後、そしてアメリカが900円ほどだという。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)






