トイレ用発泡洗浄剤を口に入れた2歳女児 血を吐き心臓発作で死亡
日常生活のなかで、ひょんなことから起きてしまう幼児の誤飲事故。トイレに一人で入れるようになったら、危険な洗浄剤に手を伸ばすことがないか十分な注意が必要だ。

香りが良く、かわいらしい形をした青い物質。成分を知る由もない幼い女の子は、お菓子のようにも見えるそれを興味本位で口にしてしまった。危険な化学物質の誤飲という痛ましい事故の話題が、イギリスから伝えられた。
■ピンク色の液体を嘔吐
英国・ハンプシャー州で2019年6月28日、ピンク色の液体を嘔吐し、ひどい下痢を訴える2歳の女の子が総合病院に入院した。母親は医師に「トイレの便器を泡で除菌・洗浄するカプセルが口に入っていた」と説明していた。
容体がやや改善したため女の子は4日後に退院したが、1週間後の7月9日に突然の吐血・下血などの出血傾向を見せ、心肺停止状態に陥り、救急搬送先の病院で死亡が確認された。
■洗浄剤の危険性を指摘
女の子は、同州のサリズベリーグリーンに暮らすアリエッタ=グレース・バーネットちゃん。警察は事件事故の両面から捜査を行ってきたが、このほどウィンチェスターの裁判所で、その不審な死についての検死法廷が開かれた。
検視官は死因審問のなかで「事件性はない」と述べた一方、女の子がトイレ用の洗浄剤を口にしていたことから、化学物質を誤飲したことによる事故が強く疑われると報告した。
■メーカーは再発防止の努力を
アリエッタ=グレースちゃんが口に入れたのは、家庭用化成品でおなじみの米・SCジョンソン社による『トイレット・ダック』という固形の青い洗浄剤。香りが良くアヒルの形をしており、水に混ざると泡の力で便器を除菌・洗浄してくれるという。
青い物質なのに吐しゃ物がピンク色だった理由について、検視官は「もう少し調査が必要だ」と話したうえで、家庭用の化学・化成品を製造するメーカーは、幼い子供たちの興味を引くような商品づくりを避け、事故の再発防止に努めてほしいと強く訴えた。
■良い香りとかわいい形は危険
また小児外科医はその検死法廷で、幼児が手を伸ばせるような場所に危険な洗浄剤を置いている家庭が少なくないこと、美味しそうな香りやかわいい形・色をした物質に幼い子が興味を抱くこと、そして保護者が子供から目を離すことの危険性について指摘した。
衣料用洗剤のジェルボールを誤飲する事故は相変わらず起きているが、子供が1人で入れるようになったら、トイレにも危険が潜んでいると考えるべきだという。こうした悲劇的な事故から大切な子供の命と健康を守るため、保護者も十分な努力を払わねばならない。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)







