北海道の公園、クマ以上の危険生物に「知らなかった…」とネット民驚き 「本当に現れるのか」管理者に聞いた
北海道の公園が「危険があったら教えてください」というポスターを掲出するも、「想定した危険のレベルが高すぎる」と話題に。担当者は、「当時観ていた映画からの影響が大きい」と説明する。
近年、日本各地でクマの出没が目撃され、深刻な社会問題となりつつある。
しかし現在X上では、ヒグマの本場・北海道で目撃された「それ以上の危機」に、驚きの声とツッコミが多数寄せられているのをご存知だろうか。
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■北海道の公園に現れた危険、何かがおかしい…
ことの発端は、北海道・札幌に関する情報を多数発信しているXユーザーによるポスト。
「真駒内公園内にあった注意喚起ポスター。危機想定レベルが高すぎる」という意味深な文章が綴られた投稿には、「これ、真駒内公園事務所におしえてください!」と書かれた張り紙の写真が添えられている。

お馴染み『いらすとや』の画像を使用しており、「ハチの巣がある。ハチが出入りしている穴がある」「折れた枝がひっかかっている。枯れた枝が道の真上にある」など、公園で起こり得る危険の具体例が挙げられていた。
しかし、注目すべきは「その他の危険が迫っている」という部分の画像。

そこには巨大なクマ、牛を連れ去ろうとするUFO、光線銃を手にした宇宙人、牙を剥いたチュパカブラ、小人という、錚々たる布陣が並んでいたのだ。
■「北海道の公園には宇宙人が来る」と話題に
こちらの光景は瞬く間に話題となり、Xユーザーからは「北海道の公園は宇宙人が来るのか、知らなかった…」「チュパカブラの出現が想定されている北海道」「クマがデカすぎるだろ」「真駒内なら…まぁ妥当か」「UFOが来た時も対応してくれる公園事務所は何者なんだよ」といった具合に、驚きの声とツッコミが多数寄せられていた。
そこで今回は話題のポスターの詳細をめぐり、空知総合振興局 札幌建設管理部 用地管理室 維持管理課に話を聞いてみることに。
すると、こちらは2025年の8月2日より掲出されたものと判明。

掲出経緯について、担当者は「当該ポスターの前のポスターが文字だけのものだったことと、日光や風雨で劣化していたことから、誘目性を高めようと『いらすとや』さんのイラストを使用させていただき、真駒内公園の指定管理者が作成をしました」と、振り返る。
公園の注意事項については従前より看板を設置して踏襲しているが、やはり文章形式で字が多く、なかなか公園利用者に見てもらうことが難しいというジレンマがあった。
そこで、依然として文字中心の看板を残しつつ、少しでも利用者に注目してもらえるよう、かつハチの巣や傷病者発生など緊急を要するものの注意喚起の看板としてシリアスになりすぎないよう、『いらすとや』のユニークなイラストを交えた看板作成に至ったのだ。

これらの看板は、園内のトイレや距離看板等の近くなど、計16箇所に設置されているという。
■製作者は「『メン・イン・ブラック』を観た」と説明
続いては、最も話題となった「その他の危険が迫っている」の部分について話を聞いてみる。
こちらについて、担当者は「自由記載欄的な扱いであったため、来園者、とくに子供たちに楽しんでもらおうと制作者の遊び心が働き、『本当の危機は後方(ヒグマ)に迫っている』というテーマで作成しました」と、説明する。
昨年度は札幌市内、とりわけ南区内でヒグマの出没数が増え、それを憂慮したことがデザインに影響を与えているという。

また、ヒグマ以外の現実離れした「危険」のラインナップに関しては実際に現れるワケではなく、「ポスター作成の直近で作成担当者が映画『メン・イン・ブラック』を見返したこと、倉本聰の小説『ニングル』を読み直したことなどが、宇宙人やチュパカブラ、アブダクション(宇宙人による誘拐)のシーン、小人のラインナップに繋がったとのことです」と説明していた。
それにしてもこのポスター製作者、ノリノリである。

もちろん真駒内公園の見所は、ユニークなポスターや看板だけではない。取材に際し、担当者からは「真駒内公園内には看板の他、特別天然記念物のクマゲラや、みんな大好きなシマエナガ等の野鳥や、樹齢300年を超える樹木、春先の1カ月だけ咲くカタクリの群生等々見るところがたくさんあるので、是非園内散策をしてみてください」とのコメントが得られている。
万が一、「その他の危険」に遭遇した際は、頼れる公園事務所への連絡を忘れないように。
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■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。道路・鉄道ネタに関する取材で、国土交通省や都道府県警、全国の道路事務所、鉄道会社に太いパイプを持つ。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)




