伊藤博文の千円札を銀行で交換、手数料990円が「ぼったくりでは?」と話題 メガバンクに「手数料の理由」聞いた

銀行で伊藤博文の千円札を交換しようとしたところ、990円の手数料が発生すると判明。取材の結果、一部銀行では「無料での引き換え」を行っていると判明した。

2026/10/07 11:45

祖父母の家を掃除・整理していた際に、大昔の紙幣を発見して驚いた経験はないだろうか。以前X上では、そうした衝撃を上回る、紙幣に関する予想外のルールが人々を驚かせていたのだ。


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■千円札を交換する「手数料」に驚き

ことの発端は、Xユーザー・上野ちゃんが投稿したポスト。

「部屋の整理をしてたら出てきた、多分子どもの頃に珍しいからとっておいた伊藤博文の1,000円札」という書き出しから始まる投稿には、かなり年季の入った千円紙幣の写真が添えられており、伊藤博文のご尊顔が確認できた。

伊藤博文の千円札
画像提供:上野ちゃん

すると、続く文章にて「お出かけついでに銀行で交換したいと伝えたら、交換手数料990円だって手元に残るの10円。去年くらいに旧券取扱手数料というのが新設されていたらしい。記念硬貨も該当するらしいので覚えておきたいね」という、衝撃の事実が明らかになったのだ。

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■「あまりに世知辛い」と悲鳴続出

紙幣は、法律上の特別な措置がとられない限り通用力を失うことはないため、現在は発行されていない「昔のお札」も使用可能。

しかし、最新の自販機や券売機等では使用できないため、日常での使用を想定するならば、交換しておいたほうが無難である。だが、千円札を交換するために990円の手数料が発生するとなれば、話は別。

こちらのエピソードは瞬く間に話題となり、Xユーザーからは「手数料、そんなにかかるの?」「これって実質的に『古いお札は使えません』と言っているようなものでは」「あまりにも世知辛い」「ぼったくりでは?」など、驚きの声が続出している。

中には「交換ではなくて、窓口で『入金』すれば良いのでは?」という指摘も見られたが、どうやらその場合でも手数料は発生してしまう様子。

また、「日本銀行やゆうちょ銀行に持っていけば、手数料は発生しませんよ」というアドバイスも散見された。

「千円札を交換しに来たはずが、10円しか手元に残らない」という事実に驚きはしたものの、ポスト投稿主・上野ちゃんは銀行側にネガティブな感情は抱いていない模様。

行員は事情を丁寧に説明してくれたそうで、今回のXユーザーからの意見を受けて「ついでの際に、日本銀行かゆうちょ銀行に行って、交換か入金にトライしてみたいと思います。せっかくだから、一度も行ったことない日本銀行に行ってみたいなという気はしています」と、ポジティブなコメントを発していた。


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■去年7月から発生した手数料

そこで編集部では古い紙幣の交換をめぐり、3つの銀行に取材を行うことに。まずは、上野ちゃんが交換しようと向かった「みずほ銀行」に話を聞いてみる。

取材に際し、広報担当者は「旧券・旧貨・記念貨については、通常の現金取引とは異なる確認・鑑別・整理等の対応が必要となる場合があるため、所定の手数料を申し受けています。今回お問い合わせのあった伊藤博文の千円札についても、券面上の額面や発行時期に関わらず、現在流通している紙幣とは異なる旧券としてのお取扱いとなる場合があります。具体的な取扱可否や手数料については、窓口で現物を確認したうえでのご案内となります」と、回答していた。

なお、こちらの「改訂」が導入されたのは2025年7月1日のこと。ではそれ以前は、旧券等の取引で手数料は発生しなかったのだろうか。

こちらの疑問に対し、担当者は「同手数料の導入前については、現在とは取扱条件が異なっており、対象となる取引について、現行と同じ形での手数料は設定されていませんでした。その後、旧券・旧貨・記念貨に関する取扱いの増加や、確認・整理等にかかる業務内容を踏まえ、所定の手数料を設定しています。なお、手数料の適用有無や金額は、取引の種類、数量、方法等によって異なります。詳細については、手数料案内ページをご確認頂くか、各窓口でご相談頂きたく。また、旧券・旧貨・記念貨の取扱いや手数料については、各金融機関により条件が異なる場合がありますので、事前に各金融機関へご確認頂くことをオススメしています」と、説明している。

ちなみに、こうした手数料はみずほ銀行だけに限った話ではない。その他メガバンクでも、今回のような取引時には手数料が発生するので、併せて覚えておこう。


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■日銀、ゆうちょは「無料で引き換え」回答

続いて「日本銀行」に話を聞くと、発券局の担当者からは「日本銀行では、現在も有効なお金のうち、損傷したお金や流通に不便なお金について、無料で引換えを行っています」との回答が得られた。

伊藤博文の千円札も「流通に不便なお金」に該当するため、無料引き換えの対象となるのだ。

担当者は「スムーズな対応を図るため、引換えにあたっては、枚数に応じた事前予約をお願いしています」とも補足していた。

最後に「ゆうちょ銀行」に話を聞くと、広報の担当者からは「旧券・旧貨・記念貨の取扱いに係る料金として、通常の入金や振込等の料金の他に別途頂いている料金はございません。ただし、旧貨・記念貨を含む硬貨枚数が100枚を超える場合、枚数に応じて硬貨取扱料金を頂いております。なお、ゆうちょ銀行窓口においては、両替の取扱いはございませんので、ご注意頂きますようお願いいたします」との回答が得られた。

大量の旧券を発見した際は、ぜひこれらの銀行の回答を参考にしてほしい。


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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。道路・鉄道ネタに関する取材で、国土交通省や都道府県警、全国の道路事務所、鉄道会社に太いパイプを持つ。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)

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