日焼け対策万全の女性をイジる夫、妻のブチ切れ回答に「その通り」と共感相次ぐ スキンケアのプロに「日焼けの恐ろしさ」聞いた
紫外線対策が万端の幼稚園ママたちに「女優気取り?」と疑問を口にした夫に、妻がガチ切れ。放たれた一言に「本当にその通り」と、称賛の声が相次いだ。
令和も8年目に突入した現代。スキンケアに対する男性の意識も以前より高まってきたが、まだまだその重要性が周知されているとは言い難い。
以前X上では、スキンケアにおける男女の意識の違いを描いた4コマ漫画が話題となっていたのだ。
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■日焼け対策を見た夫の一言に妻がブチ切れ
ことの発端は8月、実話を元にしたギャグ、身近なあるある、スカッと話の漫画をコンビで漫画を描いているライブドア公式マンガブロガー・はいどろ漫画さんが投稿した4コマ漫画。ポスト本文には「ママさんたちが完全防備な理由」と書かれている。
ママさんたちが完全防備な理由──。 pic.twitter.com/THlzWoQiab
— はいどろ漫画@ブログでほぼ日刊漫画更新中🌸 (@haidoromanga) August 5, 2026
まず1コマ目ではアームカバーにサングラス、フェイスカバーで体を包んだ女性たちが描かれており、「幼稚園ママの日焼け対策がガチすぎて、どれが妻だかわからない…」という男性の独白が。
2コマ目では、無事に妻を発見した男性が「なんでそんなに陽の光を浴びたくないの? 女優気取り?」と、冗談混じりで妻に質問。
すると、暗殺者のような鋭い眼光になった妻が「この歳になると浴びた日光が即、シミになるの。いい? 即よ」と圧を発しながら回答。
妻は「お分かり頂けただろうか…?」と続け、気圧された男性は震えながら「失礼しました…」と、妻に謝罪するのだった。
■「分かる」と共感の声相次ぐ

スキンケアに対する男女の意識差を如実に描いた漫画は瞬く間に話題となり、投稿から数日足らずで8,000件もの「いいね」を獲得。
女性のXユーザーを中心に、「シミ対策もそうだけど、日焼けって体力がゴリゴリ削られるのよ」「日焼けって、火傷ですからね…」「女優を気取るためだけに、わざわざ暑い格好はしないと思う」「分かる。私も今年からコレになりました」「日焼け止めも日傘も使わない、おじさんたちの肌の老化を見てほしい」といった共感の声が多数寄せられている。
ちなみに、こちらの漫画を執筆した経緯についてはいどろ漫画さんに聞くと、「珍しく妻と連れ立って幼稚園にお迎えに行くと、日焼け対策に完全防備のママさんで溢れていて…という、夫視点の体験談を漫画にしたものです。街ではポツポツとしか見かけないスタイルですが、ママさんたちが一堂に会する幼稚園の園庭では黒・紺色・グレーなど暗めのラッシュガードに身を包んだ『日焼け対策ガチ勢』がたくさんいて、誰が誰だか分からない…なんてことがあるようです」との回答が。
続けて、「最近の日差しは殺人的なので、子どもに付き合って長時間園庭に佇むママさんたちにとっては対策が必須なんですよね。『女優気取り』なんて言ったら『こちとら遊びじゃないんだよ』と一蹴されてしまうのも、無理からぬ話なのかもしれません」ともコメントしていた。
しかし、こちらの記事を読んでいる男性読者諸君の中にも、こうした紫外線対策を「大げさ」と感じている人がいるのではないだろうか。
そこで今回は、一般社団法人「日本スキンケア協会」に、詳しい話を聞いてみることに。

日本スキンケア協会は、「美容業界を元気にすることで明るい未来をつくる」という理念のもと、 スキンケアに関する正しい知識と技術の普及を目的に活動する一般社団法人。
美容に携わる人が正しい知識と確かな技術を身につけ、利用客や社会から信頼される専門家として活躍できるよう支援することを目的に設立された団体で、美容の現場経験だけに偏らず、医師、皮膚科専門医、歯科医師、大学教授、化粧品や健康分野の専門家など、多分野の知見を取り入れているのが最大の強み。
化粧品に関する知識だけでなく、フェイシャル技術、カウンセリング、接客、衛生管理など、美容の仕事に必要な内容を幅広く学べる講座を提供しており、スキンケアだけに留まらない、言うなれば「美」のプロフェッショナル集団である。
■加齢と共にシミができるのはなぜ?
そもそも「シミ」とは、どのような現象を指すのだろうか。
こちらの疑問に対し、日本スキンケア協会の代表理事「エステ王子」こと、小野浩二さんは「シミとは一般的に、皮膚の一部でメラニン色素が増加・蓄積し、周囲より褐色に見える状態を指します。シミには、肝斑、炎症後色素沈着、そばかすなど、さまざまな種類がありますが、加齢や紫外線との関係が深い代表的なものが『老人性色素斑(日光黒子)』です。これは顔や手など紫外線を受けやすい場所に生じる代表的なシミで、慢性的な紫外線曝露と加齢に関連します」と、回答。
続けて、「紫外線を浴びると、表皮の細胞がダメージを受け、メラノサイトにメラニンを作るよう信号を送ります。メラニンは本来、紫外線から細胞のDNAを守るための防御反応ですが、長年にわたり紫外線を繰り返し浴びると、メラニンの産生が局所的に高まったり、表皮の細胞に色素が残りやすくなったりして、シミとして目立つようになります」と、説明してくれた。
漫画内で登場する「この歳になると浴びた日光が即、シミになる」という印象的な表現については、「厳密には日光を浴びた瞬間に新しいシミが完成するという意味ではありません」と、前置き。
その上で「加齢とと共に、それまでに受けた紫外線によるダメージ、いわゆる『光老化』が蓄積しているため、新たな紫外線刺激によって色素沈着が起こったり、既に存在するシミが濃く目立ったりしやすくなる、と捉えるのが適切と考えられます」と、分析していた。
つまり、紫外線対策を行わないと、これまでの生活によって蓄積していた紫外線によるダメージが、加齢と共にどこかのタイミングで「シミ」という形で表に出てくるワケなのだ。
■「女性にシミができやすい」理由があった
次に注目したいのが、男女で異なるシミ事情。言わば、シミの「性差」である。

こちらについて、小野さんは「シミのできやすさには男女差がありますが、その背景はシミの種類によって異なります。女性で特に特徴的なのが『肝斑』(かんぱん)です。肝斑は男性より女性に圧倒的に多く、紫外線に加えて女性ホルモンの影響が関与すると考えられています。妊娠や経口避妊薬の使用をきっかけに肝斑が生じたり濃くなったりする例があり、実際に肝斑部ではエストロゲンやプロゲステロンの受容体発現が周囲の皮膚より高いことを示した研究もあります」と、説明している。
こうした事情があるため、漫画内にもあったように「幼稚園ママたちが本格的な日焼け対策で臨む」のは、必然であると言えるだろう。
また、小野さんは「日本人を対象とした2024年の調査では、日焼け止めを使用する割合が女性70.1%に対し男性18.7%と、大きな差がありました。男性は屋外活動などで紫外線曝露が多くなる傾向も報告されています。そのため男性では、長年の紫外線ダメージの蓄積によって、老人性色素斑などのシミが生じやすくなる可能性があります。男性では「男性だからメラニンが作られやすい」という明確な根拠はありませんが、注目すべきなのは紫外線を浴びる量と紫外線対策の差です」とも指摘していた。
■紫外線対策は「季節問わず」重要
シミのそうした性質を踏まえ、小野さんは「シミ対策で最も重要なのは、紫外線によるダメージをできるだけ蓄積させないことです」と、注意を喚起。
紫外線を浴びるとメラニン産生が促されるため、季節を問わず日焼け止めを使用し、屋外では帽子や日傘なども併用することが基本的な対策になるという。
また、小野さんは「汗や皮脂、摩擦などで日焼け止めの効果が落ちることもあるため、特に長時間屋外で過ごす場合は2時間に1回程度、塗り直すことも大切です。スキンケアでは、ビタミンC誘導体、アルブチン、ナイアシンアミドなど、メラニンの生成や受け渡しに働きかける美白成分を継続して使用する方法があります」とも補足していた。
一方で、「シミはこすれば薄くなる」「スクラブやピーリングで表面を落とせば消える」といった説は誤りなので、要注意。
その理由について、小野さんは「シミの原因となるメラニンは、単に皮膚の表面にだけ付着しているものではありません。そのため、強くこすったり、スクラブなどで角質を取り除いたりしても、シミそのものを削り取ることは基本的にできません。むしろ、過度な摩擦や刺激によって炎症が起こると、メラニンの産生が促され、色素沈着を引き起こしたり、シミを目立たせたりする可能性があります。ピーリングについても、1回でシミそのものが剥がれ落ちるわけではありません。自己判断で過度に行うと肌トラブルになることもあるので、肌の状態に合わせて適切に行うことが大切です」「また、美白化粧品は短期間でシミを消すものではなく、主な目的はメラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐことです。日々の紫外線対策を続けながら、肌に負担をかけず継続的にケアすることが基本です」と、注意を喚起していた。
9月も中旬に突入し、ここから秋の気温となってくるが、小野さんの言うとおり、紫外線対策は通年で日常的なケアが大切。これまで無頓着だった人も、これを気にスキンケアを始めてほしい。
(※記事内の漫画提供:まいどなニュース/はいどろ漫画)
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■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。道路・鉄道ネタに関する取材で、国土交通省や都道府県警、全国の道路事務所、鉄道会社に太いパイプを持つ。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)




