無印良品の不揃いバウムに「わざと不揃い作ってる?」と疑問の声 広報に「不揃いだらけ」の理由聞いた
無印良品の大人気商品「不揃いバウム」の存在に、疑問の声が。良品計画は「不揃いのものも、不揃いでないものも含めて全て販売する」と説明している。

ネット上で定期的に疑問の声が上がり、話題となっているのが無印良品『不揃いバウム』シリーズの「不揃い」の部分。
今回は、同シリーズが「不揃い」の理由を改めて紹介しよう。
■「製造ラインの問題?」と疑問の声
今回注目を集めているのは、8月末にとあるXユーザーが投稿した「これだけ不揃いが揃うと、もはや製造ラインの信頼性の問題なのではと言う気がしてくる」という内容のポスト。
当該のポストには、無印良品店頭にて『不揃いバウム』がずらりと陳列された売り場の写真が添えられていた。

このように、同シリーズに対する「なぜ(都合良く)こんなにたくさんの不揃い商品ができるのか?」「わざと不揃いになるよう作っているのではないか?」といった疑問の声は、ネット上で定期的に上がっているのだ。
「不揃いではないバウム」に該当する商品が存在しないことも、こうした疑問を生む要因の一つと思われる。
■「不揃いバウム」はなぜ生まれた?
これらの疑問をめぐり、Sirabee編集部では以前、無印を運営する「株式会社良品計画」に『不揃いバウム』の製造工程に関する取材を行ったことが。
まず前提として、無印公式サイトでは「約20年前から販売をしているスティック型のバウムクーヘン。商品名に『不揃い』とつくようになったのは2017年以降のこと。その背景には、検品基準の見直しがありました」と、『不揃いバウム』の歴史について説明している。
加えて「これまでは、焼き上げる際にかたちが崩れてしまう両端の部分や、焼きムラや凸凹があり見た目が不揃いなものは、弾かれていました。おいしさは変わらないのに見た目のために捨てられる、そんな“もったいない”をなくすために、バウムクーヘンの端まで商品として生かしたのが『不揃いバウム』です」と、その特徴を紹介。
「このように製造工程上のロスを減らすことで、価格も抑えることができました。見た目は不揃いでも、おいしさは変わりません。この考えを元に、食品の大切さを伝えていきたいと考えています」と、企業としての理念を明記していた。
■綺麗なバウムも「不揃いバウム」として販売
これらの情報を見ると、やはり「不揃いでないバウム」商品があってもおかしくないと感じられたが…良品計画の回答によると、無印では「そうした商品を別個に販売していない」と判明。正確に言うと「不揃いでないバウム」も『不揃いバウム』として販売しているのだ。

多くのユーザーの疑問の根底にあるのが、「揃っている(形の整った)バウムの製造過程で不揃いになったバウムを商品化したのが『不揃いバウム』なのでは」という考え方。
一見すると筋が通っているように思えるが『不揃いバウム』」はそもそも、他のバウム商品製造の過程で不揃いになってしまったバウムを使用した「見切り品」のような存在ではない。
いずれも、元から製品を整えるという工程をカットし、『不揃いバウム』という商品として販売するべく製造されたバウムなのだ。
良品計画の担当者は「(綺麗に焼き上がったバウムも)不揃いのものも含め、全て(『不揃いバウム』として)商品化するという考えのもと販売しております」と説明している。
言われてみれば『不揃いバウム』の中には「これのどこが不揃いなんだ?」と、首を傾げたくなるレベルで形の整った個体も決して珍しくない。

「不揃いであっても弾かれなかったバウム」や「無選別バウム」といった風に考えると、商品の本質がイメージしやすいかもしれない。
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■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。道路・鉄道ネタに関する取材で、国土交通省や都道府県警、全国の道路事務所、鉄道会社に太いパイプを持つ。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)




