自販機トラブルで戻ってきた現金、郵送方法が「違法では?」と物議 メーカーに「返金時のルール」聞いた

自販機の返金トラブルを電話で相談したところ、管理会社から電話代を含む早急な返金対応が。しかし「封筒に直接入れて郵送」という方法が物議を醸している。

2026/08/27 11:00

企業の信頼度を高める指標のひとつに「迅速な対応」が挙げられる。しかし、当然「ただ早ければ良い」というワケではない。

現在X上では、自動販売機のトラブルをめぐる企業の対応に、疑問の声が相次いでいるのをご存知だろうか。


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■自販機トラブルで返金、送られてきたのは…

ことの発端は、Xユーザー・くらもとさんが投稿した一連のポスト。

まず18日夜、くらもとさんは「自販機で700円くらい入れて、500円返ってこなかった」と綴ったポストを投稿した。当該のポストには自販機本体に記されている管理番号や連絡先の写真が添えられており、こちらに連絡をとったものと思われる。

そして24日、「先日の自販機事件。お金返ってきました。しかし自販機経営も大変だな」と綴ったポストを投稿。

普通郵便での返金
画像提供:くらもとさん

先方から送られてきた「平素よりダイドー商品をご愛飲いただきましてありがとうございます。この度は自販機の障害につきまして、大変ご迷惑をおかけ致しまして、申し訳ありませんでした。商品代600円と電話代をお送り致します」という内容の手紙と、小銭計650円の写真が添えられていた。

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■「違法行為では?」と波紋

トラブル発生から返金までわずか1週間足らずというのは、非常に迅速な対応。相談時の電話代まで返金対象に含んでいるのも、真摯な姿勢が感じられる。電話対応も丁寧だったようで、ポスト投稿主・くらもとさんは感謝の言葉を綴っていた。

正に「神対応」と言いたくなる一方で、写真に写った封筒や消印などの情報を受け、「現金は普通郵便でなく現金書留で送らないと郵便法に抵触しますね」という指摘も寄せられていた。

他のXユーザーからも「ダイドーは普通郵便で現金を送っているのか…」「現金書留を使わない会社、ちょっと嫌だな」「現金書留をケチるダイドー」「違法行為ですよね」など、飲料メーカーに対する疑問の声が上がっていた。

確かに手紙には「平素よりダイドー商品をご愛飲いただきましてありがとうございます」という1文が記されているが、今回の返金を「ダイドー本社の対応」と捉えるのは早計である。

通常、こうしたトラブルに対応するのは飲料メーカーではなく、自販機の管理者(会社)となるからだ。そこで今回はことの経緯と真相をめぐり、ダイドーグループホールディングスに話を聞いてみることに。

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■メーカーと管理会社で認識の齟齬

取材に際し、広報担当者は開口一番「この度は、お客様にご不便をおかけしましたことをお詫び申し上げます」と謝罪。

「当該自動販売機は、当社商品を取り扱う協力会社が管理・運営している自動販売機であり、返金は当該協力会社が行ったことを確認しております。また、返金方法について確認した結果、現金を普通郵便で送付していたことが判明しました」と、認めている。

続けて、「当社が定める直販の返金手続きでは、現金を郵送する場合は現金書留を使用することとしており、今回の対応は適切ではなかったと認識しております」と説明しており、メーカーの指示と管理会社の対応に齟齬が生じていたことが明らかになった。

今後の対応について、ダイドーの担当者は「当社は、当該協力会社に対して返金手続きの是正を求めるとともに、同様の事案を防止するため、関係する協力会社等に対して適切な返金方法を改めて周知してまいります」と、回答している。

ちなみに、前出の確認・回答までにダイドーが要した時間はわずか1日。8月末の決算発表を控えた時期にも関わらず、非常に迅速且つ誠意ある対応を見せてくれたことを記しておきたい。

読者諸君も現金を郵送する際は、くれぐれも気をつけよう。

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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。道路・鉄道ネタに関する取材で、国土交通省や都道府県警、全国の道路事務所、鉄道会社に太いパイプを持つ。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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