店で買ったカニ、殻の下から現れた衝撃の物体が「初めて見た…」と話題 専門家は「脱皮の影響」と分析
店で買ったタラバガニを食べたら、中から「もう1匹のタラバガニ」が出てきて話題に。日本甲殻類学会は「脱皮による現象」と、分析している。
■カニの甲羅の下から現れたのは…

今回注目したいのは、東京の下町で1951(昭和26)年より75年続くユニークな鉛筆メーカー「北星鉛筆」の代表取締役・杉谷龍一さんが投稿したポスト。
「嫁さんが買って来た生たらばがに。良い色に茹で上がって美味しそう。ところでタラバガニって、こんなトゲトゲだっけ?」と綴られたポストには、真っ赤に茹で上がった美味しそうなタラバガニの写真が添えられていた。
初体験!!
カニからカニ出て来た!!
どんな現象?
お前、脱皮直前で捕まったんか? https://t.co/IrCouITvsK pic.twitter.com/9NUcGjgzfS— 下町の鉛筆屋✏️杉谷龍一 (@kitaboshi_) February 25, 2026
しかし続くポストにて、我々はその目を疑うことになる。なんとカニの甲羅の下からは、これまた真っ赤に茹で上がった甲羅が現れたのだ。
あまりの衝撃に、杉谷氏は「初体験!! カニからカニ出てきた!! どんな現象? お前、脱皮直前で捕まったんか?」と、驚きの思いを綴っている。
■「初めて見た…」と驚きの声

当該の光景は見た者に衝撃を与えており、Xユーザーからは「マトリョーシカニ!?」「胴体部分でこの現象が起こっているのは、初めて見た…」「めちゃくちゃレアじゃないですか」など、驚きの声が相次いでいる。
発見時の経緯について、ポスト投稿主・杉谷さんは「生のタラバガニを格安で買ってきたので、鍋で塩ゆでして殻を剥いて食べようとしたところ、大量に味噌のつまったふんどしを外して甲羅を外したら、中から同じ形のカニが出現しました」と、振り返る。
カニの特徴については「甲羅を外す時は、ペリペリと剥がす感じで面白かったです。中の皮はぷにぷにと柔らかかったですが、トゲの部位は硬くなっていてチクチクと痛い感じでした」とのことで、全ての足の部位でも同様の現象が見られたという。

また、「甲羅を外した瞬間、通常より殻が薄くて軽い感じがしたので『これは脱皮をする直前のカニで、中に新しい殻ができ始めているのでは』と感じました」とも、振り返っていた。
なお、気になる味の方は「(殻を外した身の表面は)ぷにぷにしていましたが、しっかりしていて食べるのは難しかったので、中の身だけ食べました。カニとしての味は、甘くて美味しかったです」とのこと。
■専門家は「季節的に多くなる現象」
そこで今回は、当該のカニに起こった現象をめぐり、日本甲殻類学会に詳しい話を聞いてみることに。
やはりこれはカニの脱皮による現象のようで、鹿児島大学水産学部准教授・土井航氏は「脱皮が間近に迫った個体は、当該個体のように新しい殻が古い殻の下に見られます。この時期(投稿があったのは2月末)はタラバガニの脱皮が多いので、季節的に多くなる現象と言えると思います」と、分析していた。
ちなみに、脱皮前のこうした状態を漁業関係者は「二枚皮」や「二重皮」と呼んでいるそう。場合によっては皮と肉質がくっ付いており、噛み切れない状態の個体も見られるというのだ。
なお今回のカニを見て、杉谷さんは「本当にタラバガニなのだろうか?」と疑問に感じ、茹でる前からふんどし部分にパンパンに詰まったみそにも違和感を覚えていた、と振り返っている。
これらの疑問に対し、土井氏は「タラバガニと思われます」と、回答。タラバガニは甲羅部分に6つのトゲがあるのが特徴で、当該ポストの写真からも確かに確認できる。
また「ふんどしの中にみそ(中腸腺、肝臓のような器官)が詰まっていることはありません」と前置きしつつ、「ふんどしを開けたら、甲羅内のみそが詰まっていたということかと想像します。こちらは個体の栄養状態と関係があるため、脱皮が近いこととの関係はあまり無いと思います」と、分析していた。
春のタラバガニを食べる際は、殻の下に注目してみてほしい。
■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。道路・鉄道ネタに関する取材で、国土交通省や都道府県警、全国の道路事務所、鉄道会社に太いパイプを持つ。
・合わせて読みたい→セブンイレブンのパスタ、中から謎の生物出てきて話題 専門家は「取り除くの困難」認める
(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)




