「トリケラトプス」区切り方を7割の人が誤解、と思いきや… 専門家は「前提がおかしい」と指摘
ネット上では度々「トリケラトプス」の正しい区切り方が話題に。しかし恐竜の有識者は「前提がおかしい」と、警鐘を鳴らしている。
■「トリケラ」と略すのも間違いではない?
しかし「正式名称であるか」はさておき、トリケラトプスを「トリケラ」と呼ぶことは、「俗称」の観点から見れば「好きに呼べばよい」との考えを持っているようだ。
藤原氏は「(恐竜の名前を)省略する文化は各国にあります。アメリカでは『Triceratops』を『trike(トライク)』と略したりします。その点で考えれば、『trikera(トリケラ)』と発音したり、呼ぶことも問題ないでしょう」ともコメントしていた。
他にも、名前にトリケラトプスと語源の一部を共有する恐竜は多数存在する。
「顔」を意味する「ops」であれば、Cerasinops(ケラシノプス)、Aquilops(アクイロプス)、Kryptops(クリュプトプス/クリプトプス)など。
「角をもつ顔」を意味する「kerat-ops (= ceratops)」であれば、これはTriceratopsを含む大きなグループ「Ceratopsia(ケラトプシア)」が存在し、ここに分類される恐竜の多くが、「~ceratops」の学名が付けられているという。
(参考:著・松田眞由美『語源が分かる恐竜学名辞典』)
カタカナに慣れ親しんだ我われは、無意識のうちに外来語の単語に区切りを入れている。しかしカタカナ単語はあくまで、「近い音」を日本人仕様に当てはめているだけ。
単語の本来のルーツを考えると、そうした区切りは我われが生んだ「幻」というケースも少なくないだろう。
※1 記事内に登場する恐竜名のラテン語表記は、正式にはイタリック体
※2 記事冒頭で使用したトリケラトプスの化石標本(通称:レイモンド)は国立科学博物館の地球館地下1階に展示されているもの
■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。道路・鉄道ネタに関する取材で、国土交通省や都道府県警、全国の道路事務所、鉄道会社に太いパイプを持つ。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
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