又吉直樹、「クレームはよくない」風潮に反論 「それ寛容か?」「最低限のことは伝えないと」
「言いたいことも言えないこんな世の中」になっている昨今に、又吉さんは疑問詞。

小説家でお笑いコンビ・ピースの又吉直樹さんが16日、自身のYouTubeチャンネルを更新。
昨今のテレビ番組などでよく耳にする「店員に苦情を言う人はNG」という風潮に対し、独自の視点で鋭い疑問を投げかけました。
■よく聞く「苦情を言う人はNG」
又吉さんが疑問に思っていることを話していく企画「いまだに解決していない謎」を配信した今回。最近のトーク番組などで、多くの女性タレントが「タクシーの運転手や飲食店で、苦情を言う男はイヤ」と言っていることに言及。
「状況によるやん…」と伝え、正当な理由があって「それ、やめてください」と伝えることも、「クレーム」と一括りにされることを疑問に思っているようです。
■ぼったくりタクシーもいる
又吉さんは、タクシーに乗車するときでたとえ「ぼったくりのタクシーありますからね」と、実際にその場所に慣れてないとわかると、遠回りするドライバーがいることを説明。
「それは注意するべきじゃないですか。そういうことも言えなくなる」「言論を封じ込まれますから」「消費者として最低限の伝えるべきことは、伝えないとダメだと思う」と訴えました。
■「運転手さんも、言っていいと思う」
正当な苦情だとしても「クレームを言う人はNG」という風潮に、「状況によって考えて、伝えることは伝えないと」「逆に運転手さんも、マナーの悪い客には言っていいと思う」と持論を展開。
クレーム言う人はみっともない、寛容な人が好き。という人が増えていることに「それって“寛容”か?」「どこかで、あなたの大切な人が同じような目に遭う可能性が高まっていきますよ、と思いますけど」と伝えました。
■背景には「カスハラ」
今回の又吉さんの指摘に、コメント欄では「正論だったとしてもカスハラ扱いされるからな。怖い世の中になっちまったよ」「ただマウントを取るために横柄であることと、実際に問題があってそれを礼儀正しく指摘することは区分けしたほうがいいですね」「ダメなものはダメということは大切です!言ってくれてありがとうございます。本当、批判だとしても口を塞ぐのは全然寛容じゃないですよね」など、共感する意見が多く見られます。
「クレームを言う人=器が小さい」という風潮が強まった背景には、昨今の「カスハラ」への意識の高まりがあり、店員を守るための配慮が、いつしか「いかなる指摘も悪」という極端な空気を生んでしまったのかもしれません。
まさに「言いたいことも言えないこんな世の中」になりつつありますが、相手を威圧する「暴言」と、安全や改善のための「指摘」は別物。又吉さんのように「優しさ」と「ことなかれ主義」の境界線を、冷静に見極める必要があるのかもしれませんね。
■冬野とまと
千葉で生まれ、千葉で育ったアラフォーの編集&ライター。高校在学中にアメリカへ短期留学したことをキッカケに、卒業後はニューヨークの大学に入るも中退。
10年以上の放送作家の後ウェブの世界へ。多くのインタビュー経験を経てエンタメや社会問題の記事を書く日々。ときに、資格を持っている行動心理カウンセラーとして人の言動を研究することも。




