「国賊」「大谷に謝れ」…あまりに酷すぎる“WBCの戦犯探し” 選手会が異例の警告へ
日本代表がWBCで敗退。一部ファンから“掌返し”にも思える口撃が始まった。

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)2026の決勝トーナメントで侍ジャパンが敗退。SNS上では選手や監督に対する誹謗中傷コメントが急増している。
その状況を鑑み、日本プロ野球選手会公式Xアカウントは16日、「悪質な投稿については法的対応を含めて厳正な措置を講じます」とファンに警告した。
■日本に勝利したベネズエラは決勝へ
15日、アメリカ・ローンデポパークで行われた準々決勝・対ベネズエラ戦に8-5で敗れ、WBC連覇の夢が潰えた侍ジャパン。
試合は両チームとも点数を取り合うシーソーゲームだったが、先制、逆転、ダメ押しと効率的に得点を重ねたベネズエラが勝利を納めた。
勢いに乗るベネズエラは17日のイタリア戦でも勝利し、18日に優勝をかけアメリカと戦う。
■ネットで始まった「戦犯探し」
優勝の行方も楽しみなWBCだが、日本国内では地上波放送もないためすでに終戦モード。
ネットの一部では、ベネズエラに敗れた侍ジャパンの“戦犯”探しが続いており、必死に戦った代表たちを名指しで「5点取って勝てなかった井端の采配が全て」「井端のミスではなくコーチ陣の采配ミス」「戦犯は井端弘和と伊藤大海と近藤健介と牧秀悟」と声を上げている。
■「国賊」「大谷に謝れ」…度を超えた罵詈雑言
また、「国賊」「ゴミ空気選手」「◯ね」と攻撃的な口調で罵るユーザーや、特定選手のSNSアカウントのリプライ欄に「あなたのせいで負けた」「大谷に謝れ」と書き込むユーザーもおり混沌。
そんな状況を受け16日、日本プロ野球選手会公式Xアカウントは「WBCの結果を受け、侍ジャパンの選手や監督・コーチ等に対する誹謗中傷を多数確認しています」と発信した。
■法的な対応見据えた「投稿の確認・証拠保全」
近年、SNSでの選手や監督、コーチに対する誹謗中傷行為が看過できない状況になっていることから、同団体は「これまでも日本プロ野球選手会では、選手を守る観点から、発信者情報開示や損害賠償請求、刑事告訴等の法的措置を多数行ってきました」と現状を説明。
その上で「今回の大会では、AIを活用したモニタリングにより投稿の確認・証拠保全を行っており、悪質な投稿については法的対応を含めて厳正な措置を講じます」と、ファンに対して異例の警告を行っている。
熱心なファンだからこそSNSで言いたくなる愚痴や叱咤はある。しかし、その言葉の表現が相手を傷つけないか、不快に思わせないかは今一度しっかり考えるべきである。
■著者プロフィール
キモカメコ佐藤(@peyangtaneda)。1982年東京都生まれ、sirabee編集部記者。
政治・経済系出版社、『1UP情報局』『ねとらぼ』編集部などを経て現職。ブレイキングダウンをはじめとする各格闘技団体やプロレス、プロ野球のほか、コスプレ、メイド、秋葉原文化も取材してきたオタク記者。
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(文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤)




