書店前の点字ブロックが「本」の形、安全性に疑問の声上がるが… 道路管理者も「全くの偶然」と驚き

長野県松本市で、書店の前の点字ブロックの形状が「本」になっていると話題に。道路管理者は「全くの偶然。今回初めて知った」と回答している。

2026/02/19 10:45

「事実は小説より奇なり」という言葉もあるように、この世には「偶然」の一言で片付けられないような、「偶然を超えた偶然」が存在する。

現在X上では、点字ブロックによって生み出された「とんでもない奇跡」に驚きの声が上がっているのだ。


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■点字ブロックを遠目で見ると…

ことの発端は、算数や数学の魅力を届ける株式会社math channelの代表・横山明日希氏が投稿したポスト。

「本屋の前の点字ブロックが『本』の文字の形になっていた! すごい偶然!」と綴られた投稿には、大きく「本」の看板を掲げた建物の外観と歩道、交差点が写った写真が添えられている。

「四角い形の点字ブロックが『本』の形に…?」と思わず首を傾げてしまったが、歩道全体を見て納得。

点字ブロックの「本」
画像提供:横山明日希氏

そこには歩道を中心に、横断歩道3方向へ進行ができるよう点字ブロックが設置されており、漢字の「本」の形状を成していたのだ。

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■「点字ブロックとして機能してる?」疑問の声も

ポスト投稿主・横山氏に詳しい話を聞いたところ、当該の写真は長野県松本市の某書店前にて撮影したものと判明。

発見時の様子について、横山氏は「日頃から『日常の中にある物事から学びがないか』という観点で、日々周りを見ながら暮らしています。この日もいつもどおり歩いていると、点字ブロックが文字に見えたので、少し上から眺められる場所に移動したところ『本』と読めることに気付きました」「『本』という文字のすぐそばに『本』に見える点字ブロックがあるなんて発想は、思いついて作れるものではないので、率直に面白いと思いました」と振り返っている。

こちらの光景は瞬く間に話題となり、Xユーザーからは「これちょっと、すごいな」「こんな偶然ある!?」「これに気付けるのもすごい」など、驚きの声が続出。

一方で、「本当に偶然なのだろうか?」「点字ブロックとしては機能してるの?」といった具合に、設置状態に疑問の声を上げるユーザーも散見された。

そこで今回は、話題の点字ブロックの詳細について、松本建設事務所に話を聞いてみることに。

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■管理者は「全くの偶然。初耳だった」と驚き

同事務所の計画調査課に確認したところ、当該の歩道における点字ブロックが現在の形状になったのは、2000〜2001年度にかけての道路拡幅工事以降のことと判明。

点字ブロックの「本」
画像提供:横山明日希氏

点字ブロックが「本」の形状になったことについて、担当者は「全くの偶然です。点字ブロックを設置する上での規則に基づき、道路整備として実施したところ、こうした形状になりました」と、説明する。

点字ブロックは、視覚障害者を安全に誘導するのがその役割。当然の話ではあるが、人命に大きく関与する設備である以上、そこに「遊び心」が介入するはずもない。改めてこの形状が、機能性を追求した結果による「偶然の産物」と明らかになったのだ。

点字ブロックが「本」と読めることについて、担当者は「ひょっとしたら市民の間で過去に話題になったケース等もあるかもしれませんが、我々としては初耳でした」ともコメントしている。

見慣れた近隣の風景にも、こうした素晴らしい偶然が潜んでいるかもしれない。

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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。道路・鉄道ネタに関する取材で、国土交通省や都道府県警、全国の道路事務所、鉄道会社に太いパイプを持つ。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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