投手コーチ務めた吉井理人氏、前回WBCの舞台裏告白 決勝先発を佐々木朗希から変更した理由は…
前回のWBC決勝では佐々木朗希を先発登板させる予定だった。しかし、準々決勝を突破した際、当時監督の栗山英樹氏が…。

元千葉ロッテマリーンズ監督の吉井理人氏が15日、五十嵐亮太氏のYouTubeチャンネル『イガちゃんねる ~五十嵐亮太の人生は旅だ~』に出演。2023年の野球世界一決定戦ワールドベースボールクラシック(WBC)の裏話を明かした。
■吉井氏が明かした選考基準
日本代表の投手コーチを務めた吉井氏によれば、投手の選考基準は単純な実績だけではなかった。1発勝負の国際大会では、相手打者が軌道に慣れる時間はない。そのため、当時のメジャーリーグの平均的なデータから外れた「打たれづらい」投手を探し出したという。
ローテーションは、決勝から逆算して組んだ。アメリカとの決勝戦では、今永昇太が先発。そこから戸郷翔征や髙橋宏斗らが短いイニングをつなぎ、最後は大谷翔平が締めくくって3大会ぶり3回目の優勝を果たした。
■決勝は朗希の予定だったが…
じつは、準決勝は山本由伸、決勝は佐々木朗希を先発登板させる計画を立てていたと吉井氏は告白する。
しかし、準々決勝を突破した際、当時監督の栗山英樹氏から「絶対に決勝に行きたいから、準決勝は日本で1番いい2人のピッチャー(佐々木・山本)を注ぎ込もう」と提案が。
これを受け、準決勝は急きょローテーションを崩して佐々木を先発に回し、山本も登板。「決勝(の先発)はそのときに考えました」と話した。
■柔軟な投手運用で頂点に
吉井氏が明かした投手運用の裏側。それは、データに基づいた冷徹な選考と、現場での監督の熱い直感、そしてそれに応える選手の万能性が融合した結果だった。
誰がどこで投げるかという緻密な計算と、状況に応じた大胆な変更。この柔軟な投手運用こそが、日本を世界の頂点へと押し上げた最大の要因だったと言えるだろう。




