釣り人の酷すぎるマナー、地元漁師のブチ切れが話題に 「漁船設備の破損」トラブルあったと判明
千葉県・小湊漁港が「釣り禁止」となり、話題に。釣り客のマナーに対し、管理者は「漁船設備が破損するなどのトラブルもあった」と、説明する。
悲しい事実だが、数名のマナー違反者がいるだけでコミュニティ全体の評価が著しく下がってしまうのは、よくある話。ネット上ではしばしば、喫煙、キャンプ、撮り鉄などのマナー違反に疑問の声が上がっている。
以前X上では、マナー無き釣り客たちの振る舞いが物議を醸していたのをご存知だろうか。
■漁港が「釣り禁止」看板を設置
昨年の12月某日、とあるXユーザーが「重大発表。小湊漁港がとうとう完全に釣り禁止になりました。堤防、スロープ側もこの看板が設置されたようです」と綴ったポストを投稿。
当該のポストには「警告 漁業関係者との事故・トラブルが発生しているため港内への車両の乗り入れ及び釣りを禁止します。違反者は警察に通報します」と記された看板の写真が添えられていた。

当該のポストは瞬く間に話題となり、Xユーザーからは「マナーが悪すぎるんだろう。残念です」「全国の漁業関係者は、釣りを禁止にした方が良いと思う」「一部のマナーが悪い奴らのせいでこうなる」「バリケード突破してでも釣りする人いるからな」など、疑問と怒りの声が多数寄せられている。
■漁港事務所は「漁船設備が破損した」と被害語る
そこで今回は、千葉県鴨川市にある「小湊漁港」で果たして何が起きていたのか、関係者各位に取材を行うことに。
まず話を聞いたのは、当該の港を管理する千葉県南部漁港事務所。今回話題となった看板は、同事務所が12月7日に設置したものであると判明した。
担当者は「これまでは、防波堤等の危険個所や操業に支障を及ぼす恐れのある個所などで部分的な制限を行っていました。小湊漁港内の釣りは、漁協のある埠頭の南側で立ち入りを禁止している箇所以外は以前から可能でした」と、現地の様子について説明する。
そんな漁港が「釣り禁止」となった背景には、どのようなトラブルが関係しているのだろうか。
漁港内でのトラブルについて、担当者は「以前から漁業協同組合(漁協)を通じ、漁業者が遭遇したトラブルについては聞いていましたが、多発した時期は把握しておりません」と前置き。
続けて、「漁港施設への進入口や船揚げ場などへ迷惑駐車をする、出港時に係船ロープを巻き取る際に絡まった釣り針などでケガをする、航路に投入した仕掛けがスクリューなどに絡まる、投げた仕掛けや錘が漁船に当たり漁船設備が破損する、などのトラブルが発生していました」と、その実態を語ってくれたのだ。
■漁師は「船が通過しても釣りを止めない」と苦悩
こうしたトラブルに加え、船揚げ場はスロープ形状で水際が滑りやすいことや、船の上げ下ろし作業を行うための設備が設置されており足場が悪く、転倒してケガに繋がる危険がある。
そのため、上げ下ろし作業中の船に接触する事故の発生も懸念されることから、今回立ち入りを制限するに至ったのだ。
漁港事務所の担当者は「漁港は水産物の安定供給のために整備された施設です。漁業者の仕事場であることから、漁業者の操業に支障のないよう、事故にも注意して安全に利用して頂きたいです」と、呼びかけている。
続いては、現地で実際に漁業を営んでいる「東安房漁業協同組合」の小湊出張所に話を聞いてみることに。
同出張所の代表者は漁港事務所の回答を「事実です」と認め、「数年前までは別の場所で釣りをしていた方々が急に、カマスを釣るために小湊漁港にやって来て、次第に数が増えてきました。船が通過しているにも関わらず釣りを続けたりと、2024年頃から問題視する声が多く上がり、釣りを禁止することになりました」と、現場の様子を補足する。
なお、看板設置後も釣り客と思われる人々の姿が散見されたようで、「現地は警察官が定期的な見回りを行っています」とも説明していた。




