神社のお焚き上げに「可燃ごみ」無断投棄する参拝客が続出、火災のリスクも 神社は「強い憤り感じる」
「お焚き上げ」のルールを守らず、納められない物品を不法投棄していくケースが増加。東京都・大田区の新田神社は「正月飾りは燃えやすく、火災の危険性もある」と、注意を喚起する。
■燃えやすい正月飾り、神社で火災の恐れも
多くの神社がお焚き上げのマナーや規定を守ってもらえず、頭を抱えている昨今。「今年はこんなものが入っていた」と、耳を疑うような報告が飛び交い、なかには止む無くお焚き上げ神事をやめた神社もあるそうだ。

新田神社の担当者はそうした実情に触れ、「私自身も、臨時で設営された焼納場所に不法投棄されねじ込まれたものを見る度、『お焚き上げをやめたい』と考えてしまいます」「不法投棄による火災の危険性があるためです」と、心境を吐露する。

続けて、「社殿は木造建築で、冬は空気が乾燥し引火しやすくなりますし、藁で作られた正月飾りは非常に燃えやすい性質があります。万が一のことを考えると本当に恐ろしく、認識や想定の相違により理解に苦しみます。受付時間外や夜間の持ち込みは、固くお断りいたします」と、改めて注意を喚起していた。
お焚き上げを単なる「焼却処分」と認識している人もいるかもしれない。しかしそれは明確な誤りで、お焚き上げは「神事」である。

新田神社の担当者も「預かれるものは御霊(神様のお力)が込められたお守りやおふだ等の授与品が対象であり、祝詞を奏上し祓い清めた場で忌火にて燃やし、1年間お守りいただいた事に感謝する神事がお焚き上げの定義だと考えます」「ただ燃やすだけなら、焼却処分と変わりません。燃やせるものなら何でも入れて良い、というお考えも今一度改めていただきたいです」と、強く呼びかけていた。

ポストに対する反響が予想以上に大きく、神社側も動揺しているという。しかしそれは裏を返せば、当該の行為を問題視できる人物の数がそれほど多い証左であり、その点に関しては希望が持てる。
新田神社のポストが、お焚き上げのマナーやルールについて改めて考える布石となることを、改めて願いたい。
■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。道路・鉄道ネタに関する取材で、国土交通省や都道府県警、全国の道路事務所、鉄道会社に太いパイプを持つ。
神社仏閣における、マナー違反行為などの社会問題に関する取材記事を多数手がける。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)




