採用人数の大幅水増し、裁判にストレート敗訴した企業代表 開示請求の悪用疑惑が「脅迫では」と炎上

「名誉毀損」をめぐる裁判に敗訴した会社の代表者が、勝訴側の個人情報流出を匂わせる発言をして炎上。被害者は「平穏な生活が脅かされ、恐ろしい」と心境を語る。

2025/12/19 11:00

判決内容
画像提供:ちょめ子さん

人間生きていれば、誰しも勘違いや記憶違いは起こり得るもの。しかし現在X上では、とある会社の代表者による記憶違いが裁判沙汰に発展し、炎上騒動に繋がっているのをご存知だろうか。


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■「オタクの会社の従業員2名ですよね?」→裁判へ

12日、Xユーザー・ちょめ子さんが「完全勝訴」と題したポストを投稿して話題に。

「私が被告として争っていた、株式会社Intermezzoおよび『もんぐち社長』こと門口拓也氏から提起された損害賠償請求事件において、第一審、第二審ともに私の完全勝訴となる判決が言い渡されたことをご報告いたします」という書き出しから始まる投稿には、ちょめ子さんと門口氏が法廷で争うことになった経緯、およびその結果が記されていた。

発端となったのは、2023年9月15日に門口氏が投稿したポストである。

「SNSで4ヶ月で採用面談100名、採用40名って結構すごくない?」という内容を投稿。これを受け、ちょめ子さんはポストを引用する形で「何を採用したのか知りませんが、オタクの会社の従業員2名ですよね?」と、日本年金機構による「被保険者数」の照会画面を添付して質問。

すると、当該の質問が「門口氏および、氏が代表を務める株式会社Intermezzoの社会的評価を低下させた」として、損害賠償金490万6,110円を請求する民事訴訟へと発展したのだ。

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■勝ち確の余裕から逆転敗訴

その後、門口氏は自身のアカウントより、ポストで説明した会社は「(ちょめ子さんが指摘したのとは)別会社である」と説明。

加えて「これでも嘘だ! 暴いてやる!! という人は直接アポとってもらえれば原本を生でお見せします。あと、その様子を素材として動画撮影させてください。直接会うのが怖いという人はここかな? って思う会社の登記簿を取得してみてください」「また、おかげさまでインプがめちゃくちゃ伸びたので次のXからの広告報酬が楽しみです。そのお金で訪問看護の従業員に焼き肉をご馳走しようと思います」などと、余裕を感じさせつつ、ちょめ子氏や懐疑的な意見を送るXユーザーを挑発するかのような、「勝ち確」ポストを投稿していた。

しかし、ポストの内容から一転、門口氏はまさかの敗訴を喫することに。

その理由について、ちょめ子さんは「なんと『4ヶ月で40名』という実績は、実際の採用人数の約2倍にあたる誇大なものであったことが証拠上明らかになりました。このことから、門口自身が主張していた摘示事実『採用実績を偽った』が、結果として真実であることが明らかとなりました」と、説明している。

つまり、門口氏は「採用40名と謳っているにも関わらず、従業員が2名しかいないのはなぜか?」という質問を名誉毀損とみなして訴訟を起こしたが、最終的に「実際の採用人数の約2倍の数値を公表していた」ことが司法の場で明らかになったのだ。

これらの事情を鑑みて、ちょめ子さん側が勝訴。敗訴した門口氏側は控訴を行うが、こちらでも敗訴。つまり、門口氏は自分の意思で相手を訴えて裁判を始め、結果として自身の誤りを法的な場で明らかにしたのであった。


※ちょめ子さんのnote記事「【完全勝訴】株式会社Intermezzoおよび「もんぐち社長」こと門口拓也との民事訴訟の判決に関するご報告」を参照

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■「情報晒してください!」→「名前とかですか?」

その後、門口氏は一連の騒動に関連したポストを全て削除。これで騒ぎが落ち着くかと思われたが…自称・起業家アカウントが「ちょめ子の情報晒してください!!」と、リプライより門口氏に接触。

門口氏はちょめ子さんに開示請求を行っているため、当然ちょめ子さんの個人情報を保持している。その上で、同リプライに「名前とかですか?!」と、個人情報漏洩を連想させるリプライを返していたのだ(現在は削除済み)。

開示請求の悪用ともとれる発言は大いに物議を醸し、Xユーザーからは「個人情報漏洩を仄めかされているの、怖いですね…」「こんなことされたら普通に生活できなくないですか? 毎日何かされるかもっていう恐怖でいっぱいになると思います」「遠回しに脅迫しているようなものでは」など、疑問の声が上がっている。

そこで今回は、門口氏による「名前とかですか?!」ポストの真意を探るべく、当事者たちに詳しい話を聞いてみることに。

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■両者に言い分を聞いた