「妻が太っている」生配信で語った夫に批判殺到 人気配信者も「完全にモラハラ」と一蹴
妻の体型を否定する夫の“深層心理”とは…? また、離婚はできるのか弁護士に聞きました。

人気ユーチューバー・コレコレさんが、先月27日に生配信を実施。登場した男性が“妻の体型”について相談すると、チャット欄では「モラハラ」とチャット欄が荒れる事態となりました。
■2年半前に大炎上
リスナーからの悩みなどの相談にのっていた生配信の後半、「妻が太っている」という男性が登場。じつはこの男性、2年半前にも同じ内容で相談したといい、チャット欄では「モラハラ夫」と大炎上したのだとか。
そのときは妻が産後で体型が変わって当然だったということもあり、コレコレさんから「数年待ってみては?」との助言をもらったそうですが、今回は「2年半経ったけど、(体型が)変わってない」との相談のようです。
■写真を見ると…
実際に写真を送ってもらったコレコレさんが「えぇ!? 全然じゃない?」というように、画面に映し出された女性のビフォーアフター写真は、結婚前がいわゆる「美容体重」と言われる細身。現在は「標準体重」と思われるものです。
しかし「ビフォーは身体のラインが出るような服じゃないですか。今は体型を見せないようにする服しか着てない」など、“妻の体型”について喋りつづける男性チャット欄では「全然太ってない」「本気で言ってんの?」「女性は40キロが標準だと思ってるような男なのかな…」などの意見が寄せられています。
■離婚は困難?
結婚前から「結婚しても太らないでね」と言っていたことや、女性は3人の子供を出産していることも明かされると、チャット欄では「モラハラ過ぎる」「子育てでダイエットどころじゃないだろ」「こんな夫別れたほうがいいわ」と“モラハラ”の言葉と辛辣な意見が続々と投稿される事態に。
「ハラスメント」は受けた側がどう感じるのか…が重要ではありますが、実際にはどうなのか、こういった相手の暴言で離婚を考えている場合はどうなるのか…。夫婦問題やハラスメント事案に詳しい齋藤健博弁護士に伺いました。

齋藤:モラハラかモラハラではないかと言われると、モラハラではないでしょうか。というのは、明確な定義が確立されているものではないからです。
フランスの精神科医・心理療法家・医学博士であるマリー=フランス・イルゴイエンヌは、夫婦間のモラルハラスメント、つまり精神的な暴力を受けていると訴えても「夫婦間の力関係の問題に過ぎない」と言われることが多く、精神科医に相談しても「その関係は2人でつくりあげたものだ」と言われてしまうと指摘されています。
――つまり、モラハラは法的な定義が曖昧なだけでなく、このように「夫婦間の問題」として軽視され、被害が見過ごされがちである危険性も含まれているのですね。
齋藤:本件は、やはり感じ方が問題なのだと思います。とくに身体的な容姿は家族関係にあるような緊密な関係であっても、不快なのではないでしょうか。
――実際に、パートナーのモラハラが原因で離婚を考えている人も少なくないようですが、今回のような件で離婚を考えている場合はスムーズに進むのでしょうか。
齋藤:モラルの問題と法律の問題は別の問題になります。人格的評価を大きく毀損するほどに失礼にモラハラを受けたわけではなく、今の段階でただちに離婚というのは困難であると言わざるを得ません。
細かく背景を知る必要があるため、同じようなことで悩まれている方は、気軽に弁護士に相談してほしいと思います。
【弁護士 齋藤健博】
自身のLINEIDを公開しており、初回相談はLINEで無料で行うことが可能な弁護士。セクハラや、浮気・不倫問題の解決に定評があり、過去には弁護士ドットコムのランキングトップに名を連ねた経験も。YouTubeではセクハラ時の対応に関する動画なども公開している。多くの被害者の悩みである「セクハラの線引き」や、「残すべき証拠」などを動画で分かりやすく伝えている。
YouTubeチャンネルはコチラ:弁護士「齋藤健博」チャンネル
■コレコレさんも一蹴
この男性に、コレコレさんも「そうだよ、完全にモラハラだよ」と言い放ち、「旦那さん、給料いくらくらいですか?」と突然の質問を投げかけます。戸惑う男性に、「50万より上か下か」と問い詰めると、「50万よりは下ですね」とのこと。
「奥さんが痩せるために、君もなにかしたらいいじゃん。もっと稼いで奥さんがエステとか定期的に通えるようにしたら?」「50以下で子供3人おるんやったら、余裕がないんじゃない? とりあえず稼げ」「モラハラということは、つまり“クソ”ということです」と一蹴しました。
夫の「太らないでね」という言葉は、妻を「自分の理想の所有物」として捉える認知の歪み(バイアス)の表れとも考えられます。男性自身が自己肯定感の低さを抱え、それを「妻の容姿」に転嫁しているケースも少なくありません。逆に、自己肯定感が高い人の場合でも「自分の隣を歩くのはこういう人がいい」と、まるでアクセサリーだと思っている場合も。
「自分のもの」ではなく1人の人間として尊重し、どんな姿でも認め、愛せるように変わってくれることを願います。
■冬野とまと
千葉で生まれ、千葉で育ったアラフォーの編集&ライター。高校在学中にアメリカへ短期留学したことをキッカケに、卒業後はニューヨークの大学に入るも中退。
10年以上の放送作家の後ウェブの世界へ。多くのインタビュー経験を経てエンタメや社会問題の記事を書く日々。ときに、資格を持っている行動心理カウンセラーとして人の言動を研究することも。




