盲導犬協会にパピー誕生、母犬の表情が「見てるだけで幸せ」と話題 担当者は「人が大好きな犬」と語る

関西盲導犬協会にてパピーが誕生。満面の笑顔を見せる母犬の様子が「見てるだけで幸せになる」と、話題を呼んでいる。

2025/11/07 10:30

■じつは母犬は「盲導犬」ではなかった

素敵な笑顔の持ち主である母犬は、ラブラドールレトリーバーとゴールデンレトリーバーのミックス犬。明るくて積極的、人が大好きな性格で、現在は熱心に子犬たちの世話をしているという。

盲導犬協会のポストということもあり、こちらの母犬を「盲導犬」と思っている人は少なくないと思うが、じつはそれは誤り。

関西盲導犬協会の担当者は「盲導犬になるための訓練をする犬たちは、去勢もしくは避妊手術を受けます。ですので、写真の母犬を含めた『繁殖犬』と呼ばれる犬たちはみんな、訓練の初期段階で選抜をされた繁殖専門の犬たちであり、盲導犬として活動をすることはありません」と、説明していた。

なお、雌の繁殖犬は最大でも3回の出産とし、5〜6 歳までで引退することになっているという。

子犬たち
画像提供:関西盲導犬協会

子犬たちのその後については、「お母さん犬のお乳をたくさん飲んで、日々すくすくと成長しています。生後60日程度までお母さん犬と一緒に過ごした後、パピーウォーカーへと委託されます。そこでは、繁殖犬ボランティアのお家でお母さん犬やきょうだいたちと過ごした日々から一転、人の側で家族の一員としてたくさんの愛情を受けながら社会勉強をしていきます」と、語ってくれた。

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■「盲導犬協会」に存在する様々な犬たち

当該のポストが大きな話題となり、同協会も喜びと驚きを感じているようだ。

子犬
画像提供:関西盲導犬協会

担当者は「今回のポストでは子犬たちの愛らしい姿だけでなく、お母さん犬の素敵な笑顔に関して多くのコメントが寄せられたことを本当に嬉しく思っています」と、笑顔を見せてくれた。

母犬と子犬たち
画像提供:関西盲導犬協会

続けて、「社会では当協会出身・約60頭の盲導犬たちが盲導犬ユーザーと共に生活をしていますが、このように社会で活躍する盲導犬たちの背景には、訓練中の犬たち、お母さん犬やお父さん犬、パピーウォーキング中の子犬たち、盲導犬をリタイアした犬たち、協会の活動を知ってもらうためのPR犬など、協会や盲導犬事業を支える犬たちが100頭ほど存在します」と、説明する。

一言に「盲導犬協会」や「盲導犬事業」と言っても、こうした様々な犬たちが存在するのだ。

ユーザーと歩く盲導犬
画像提供:関西盲導犬協会

また、担当者は「盲導犬や視覚障がいに関してだけでなく、様々なライフステージの犬たちの姿や表情を投稿することで、たくさんの愛情を受け、そしてしっかりと訓練されたこのような犬たちであれば、お店や病院、公共交通機関などで出会っても問題無いと思って頂ければ、盲導犬とユーザーがより社会で受け入れられる一歩となるのではと感じています」と、今後の展望を語ってくれた。

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■歴史と実績を持つ協会を支えるのは…

訓練中の様子。階段の1段目に足をかけて止まった訓練犬を褒めている訓練士
画像提供:関西盲導犬協会

今回の取材を快諾してくれた関西盲導犬協会は、「視覚障がい者が行きたい時に行きたい場所に安全に行ける社会」の実現を目指し、1980年(昭和55年)の設立からこれまでに延べ471名の人々に、盲導犬を無償で貸与してきた実績を持つ歴史ある団体。

関西盲導犬協会の犬舎「木香テラス」
画像提供:関西盲導犬協会

視覚障がい者のパートナーとなる盲導犬の育成をはじめ、「お店から入店を拒否された」といった盲導犬ユーザーからの相談、「盲導犬ユーザーの盲導犬の扱いが気にかかる」といった一般の人々からの情報提供、「どのように受け入れたら良いのか分からない」といった事業者からの質問など、盲導犬に関する相談の受付や、資料提供などを行っている。

他にも見学会の開催、学校や企業などでの実演・講演活動を通し、視覚障がい者や盲導犬について理解を深めるための啓発など、様々な活動に取り組んでいるのだ。

なお、協会の収益は約9割が寄付や募金から成り立っており、寄付・賛助会員としての支援や募金活動の他にも、クラウドファンディングや「Amazon 欲しいものリスト」からの支援、ボランティアとして活動の手伝いなど、多くの人々によって支えられている。

担当者は「本当に多くの皆様に支えられて事業が成り立っていることに、感謝申し上げます」と、その思いを語ってくれた。

現在の子犬たちの様子
画像提供:関西盲導犬協会

我われの身近に存在する「犬」という、愛しくも頼もしい生き物たちに、改めて敬意を表したい。

※同協会への寄付や募金、ボランティア等の支援はこちらを確認

【今回話題となったお母さん犬の笑顔】


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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。元保護犬のダックスフンドと一緒に暮らしており、犬が大好きで、犬に関する取材も得意。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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