古田敦也氏が驚愕、“福本豊氏の盗塁”が生んだキャッチャーの進化「あまりに盗塁するからみんなが…」
通算1,065盗塁の当時世界記録を樹立した福本豊氏。盗塁を許す側だった梨田昌孝氏が当時の心境を語った。
■梨田氏が福本氏を語る
古田氏と大矢氏、梨田氏、元横浜ベイスターズ・谷繁元信氏がそれぞれ歴代ベストナインを語った今回の動画。
梨田氏は1番に元阪急で盗塁世界記録(当時)を達成した福本氏を挙げ、「1,065盗塁、 年間106個の盗塁。アンパイアがね、スライディングする前からセーフって、手を挙げているんだよ、刺せないよ」と語った。
谷繁氏が「僕、それ思ってたんですけど、キャッチャーとして頭に来なかったですか? それだけ走られてたら、なんとかアウトにしてやろうみたいな感じはなかったですか?」と質問する。
梨田氏は「いや、頭に来たよ。腹立つのより、本当に頭に来る。完璧にアウトなのに、ニコっと笑ってセーフって。馬鹿野郎というぐらい」とコメント。また、同氏は骨折をきっかけに速い送球術を覚えて、「(それ以降)刺せるようになった」と明かした。
■クイックに協力してくれない
古田氏も「ピッチャーは今でいうクイックモーションっていうのは、もう全然協力してくれないですか?」と質問する。
すると梨田氏は「当時はなかったんです。当時はナシダっていうぐらいで。野村克也さんが南海の監督時代に山内新一さんとか、南海ホークスのピッチャーにスライド投法、クイックをやらせたと思う」とジョークを織り交ぜて振り返った。
続けて「その後に広岡達朗さんが、松沼兄ヤン(博久)とかねオトマツとか、西武の選手にクイックをやらせた」と語った。
■福本氏の出現で野球が進化
話を聞いた古田氏は「逆に言うと福本さんの出現で、あまりに盗塁するからみんながクイックをした」と持論を展開。
梨田氏も日本シリーズで阪急と対戦した巨人が「福本対策をしていた」と明かし、「たしかに福本さんを刺すために色々やって、進化していったような気がする」と語った。
福本氏については大矢氏もベストナイン選手に挙げ、「日本シリーズで対戦した際、どうせ刺せないと思っていたので、走る前に打者を追い込もうと思っていた」と告白していた。
■パ・リーグの捕手を悩ませた福本氏
阪急黄金時代のトップバッターとして活躍した福本氏。1,065盗塁、1シーズン106盗塁は現在も破られていない日本記録だ。
同氏は当時としては珍しいビデオで投手を撮影し、クセをチェックしていたと明かしている。それだけではない、天才的な盗塁への嗅覚と技術を持っていた。
福本氏に盗塁を許すことが多かった野村監督の発案で、クイックモーションが誕生。また、走路に水をまいてぬかるみを作る、DH導入前は投手をわざと歩かせて盗塁をさせないという作戦もとっていたといわれている。





