現在の天皇の呼び方、2割の人が「不敬すぎる表現」していた 宮内庁「そのような表現は無い」
2割超の人が、現在の天皇陛下の呼び方は「令和天皇が正しい」と考えていることが判明。宮内庁は「天皇陛下」または「今上陛下」が適切であると説明している。
先日X上にて「令和天皇、65歳の誕生日おめでとうございます」と書かれた張り紙の内容が、「不敬ではないのか」と波紋を呼んだ。
そこで今回は、全国のネットユーザーに「令和天皇」という表記について意識調査を実施することに。
■「令和天皇」という表記は不敬?

3月末、東京都板橋区・東武練馬駅付近の建物の外壁に掲出された「令和天皇、65歳の誕生日おめでとうございます」という内容の張り紙がX上で大いに物議を醸した。
御存命の天皇陛下を元号で呼ぶのって、適切なんだっけ? pic.twitter.com/DCK4wTkTv9
— エル【選挙・政治】@東京28区 (@L_Wakamono) March 30, 2025
注目を集めるきっかけとなったポスト本文には「御存命の天皇陛下を元号で呼ぶのって、適切なんだっけ?」という疑問が綴られており、こちらに呼応する人々が続出。

Xユーザーからは「存命の天皇陛下を元号で呼ぶのは不敬では…」「これはあまりにも失礼」「絶対にダメ、不適切な表現」といった声が寄せられていた。
■宮内庁の見解は…
なお、上記の件を受けて宮内庁に取材を実施したところ、やはり同庁でも「令和天皇」という表現は使用した事例がないと判明。
宮内庁の担当者からは「『明治天皇』『大正天皇』および『昭和天皇』については、崩御後に追号されたものであり、宮内庁では、ご在位中に追号が存在しない以上、ご在位中にそのような表現をしたことはありません」「ご在位中は『天皇陛下』または『今上陛下』としています」との回答が得られている。
ちなみに「天皇陛下」と「今上陛下」の違いだが、「今の天皇陛下である」ことを強調する場合に「今上陛下」という表現を使用するという。
■最も「令和天皇が正しい」と考える世代は…
そこで今回は、全国の10〜60代の男女691名を対象としたアンケートにて、今上天皇の表記に関する意識調査を実施することに。

すると調査の結果、全体の22%が「令和天皇」という表記を「正しい」と認識していることが明らかになった。興味深いのが、年代別の回答傾向である。
従来、こうした比較的歴史の長い「常識」に関するアンケートでは「若年層の誤答が多い」という傾向が見られた。実際、今回も10〜20代は3割近い29.8%が「令和天皇という表記は正しい」と回答している。

しかし、最も誤答が多かった世代は、なんと60代(37.3%)と判明したのだ。また、50代も平均以上(26.4%)の割合で「令和天皇という表記は正しい」と回答していることが分かった。
これまで「令和天皇」という表現を使用していた人は、ぜひ今日から改めてほしい。
この記事は2025年6月3日に公開された記事を編集して再掲載しています。
■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。官公庁への取材記事を多数手がける。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
対象:全国10代~60代男女691名 (有効回答数)




