焼き魚の骨に凄まじい異変見つかり驚きの声 水産のプロは「人体に害はない鳴門骨」と説明
鯛の塩焼きを食べていたら、骨にとんでもない異変を発見して話題に。魚介類のプロは「鳴門骨」と呼ばれる現象と説明する。
■「鳴門骨」って何だ?
ポストの写真を確認すると、水産振興課の担当者は「鳴門骨」(なるとぼね)であると断定。
その詳細について、「鳴門骨は地元では『鳴門こぶ』や『力こぶ』とも言われ、世界最大規模の渦潮で有名な鳴門海峡周辺で育った鯛の証拠とも言われています」と、説明する。

さらに、担当者は「生物学的には脊椎骨の血管棘(けっかんきょく:背骨から腹側に出ている骨)が厚くなったもので、鳴門鯛をはじめとするマダイでは時々見られるものです。一説には、激しい潮流の中を泳ぐ鳴門鯛の骨にできた『力こぶ』とも言われていますが。詳しい形成メカニズムは不明です」とも補足していた。
なお、「鳴門骨」と言う名称から、鳴門海峡周辺に固有な現象に感じられるが、「鳴門海峡周辺以外のマダイでも鳴門骨が見られるケースが報告されているため、鳴門骨は鳴門鯛特有のものではありません」とのことであった。
■「縁起物」として愛される鯛
体重1kを超える大型のマダイの多くで見られるという鳴門骨。前出の通り「骨が厚く変形したもの」だが、食べている魚の内部から突然、このような形状の物体が出てきたら不安になってしまうだろう。
水産振興課の担当者は「食べても人体に害はありません」と語っているので、安心してほしい。X上の意見を見ると、不吉どころかむしろ、荒々しい鳴門海峡の激流を耐えた「縁起物」として見られているようだ。
水産振興課の担当者は「胸鰭(むなびれ)の付け根付近に『鯛中鯛』(たいちゅうたい)と呼ばれる骨があり、古くからお守りなどとして親しまれています」とも説明している。
「めでたい」(目出鯛)という言葉に因んで、縁起物とされている鯛。正に文字通り、骨の髄まで縁起物なのだろう。
参考:『徳島水研だより第67号 鳴門ダイの「鯛中鯛」と「鳴門骨」』
■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。好きな焼き魚はサンマで、魚介類に見つかった異変に関する取材記事を多数手がける。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)




