尻尾の形状が特殊すぎるカナヘビ見つかり話題に 専門家は「1%未満の遭遇率」と語る
尾が綺麗に分かれたカナヘビの姿が「ロンギヌスの槍」と話題に。専門家も「珍しい個体」と説明する。
■トカゲやヤモリとの違いがあった
当該のカナヘビを捕獲した経緯について、ポスト投稿主・芝生さんは「友人とカブトムシを獲りに山へ繰り出していた際にカナヘビを見つけ、そのまま捕まえました。二叉尾の個体だということは、捕まえた後に気づきました」と、振り返っている。
芝生さんは「たくさんのカナヘビやトカゲを見てきましたが、初めてのケースだったので困惑しました」「珍しい個体だったので観察してみようと思い、飼育することにしました」とも語っていた。
カナヘビが「二叉尾」となる原因・理由について、竹中氏は「突然変異といったものではなく、自切面が一部剥き出しになったことによると思われます」と、分析する。

その原理について、「カナヘビ類やトカゲ類(ニホントカゲなど)は、尾の骨と筋肉が関節ごとに離脱するようになっています。離脱した尾の根元側を自切面といいます。この自切面から尾が再生していくのですが、尾の先端側が離脱せずに半分つながった状態になることがあります。そうすると、切れかかった自切面から尾の再生が生じて、2本目の尾が出てきます」と、説明してくれたのだ。
どうやら、カナヘビの場合は「半分切れかかって残る」場合が多いようで、竹中氏は「同じように自切・再生するトカゲ類やヤモリ類よりも、双尾となった個体を多く見るように思えます」とも語っている。
また、今回のように「尾の付け根」からではなく「先端部分」から分かれている理由については、「自切面を形成できる位置が、尾の根元から先端まであり、骨の区切れがあるからです」と、説明していた。
つまり、尻尾が毎回「丸ごと生え変わる」というワケではないのだ。
■その遭遇率は「1%未満」
こうした形状のカナヘビに遭遇するのは、やはりレアケースなようで、竹中氏は「遺伝子頻度といったものではなく、天敵に襲われるなどしたときに偶発的に生じますので、珍しいとは言えますが、たまには出くわすといった程度です。直感的な遭遇率は、1%よりは少ないが0.1%よりは多い、といったところでしょうか」と、コメントしている。
爬虫類のプロでこの遭遇率なのだから、我われ一般人からすると、その遭遇率は相当に低いと言えるだろう。
トカゲやヤモリ、そしてカナヘビを発見した際は、尻尾の様子をチェックしてみてほしい。
■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。犬をはじめとする動物が大好きで、生命の神秘ネタの取材を得意とする。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)




