神社が「銀杏の実を踏まないで」と警告、なぜかその理由が大ウケ 掲出理由を宮司に聞いた
神社の敷地内にて発見された看板の警告内容が話題に。「これは確かに地獄」と、共感の声が相次いでいる。
■それにしてもこの宮司、ノリノリである
看板設置の経緯について、陶山神社の宮司・宮田胤臣(たねおみ)さんは、「毎朝、気付いた際に拾ってはいるのですが、どうしても自然の流れには勝てずに拾うことが間に合わなくなり、実が参道に落ちてしまいます。そうすると、足元に注意がいかず、知らず知らずに踏んでしまわれる方が多かったので、注意喚起のために昨年の秋ごろから設置するようにしました」と、説明する。
ただし「注意喚起」の看板となると、言葉遣いによってはキツい文章にも読めてしまう。なので、見た人が「あっ、踏まないようにしよう」と、自然に感じてもらえるような内容を目指したという。

宮田さんは「『踏むデメリット』に関しては、近頃ではあまり銀杏の実自体を知らない方も多く、触るとかぶれてしまったり、においが臭いということを知らない人もいるようです…」「小さなお子さんが実を触っていても、親御さんが平気な顔をしていたりして、こちらが焦ってお声がけする、というケースも多くなりました」とも振り返っている。
こうした背景もあり、改めて「銀杏の実を踏むデメリット」として案内する形式に決定したのだ。なお、回収した銀杏の実は「美味しいぎんなん」になるよう、宮田さんが頑張って薄皮を剥いているそう(非売品)。

また、「看板の内容はあくまでも『踏むデメリット』なので、銀杏さんの悪口は言っていません(笑)」と、お茶目なコメントも得られている。
■看板の他にもユニークすぎる光景が…
なお、宮田さんは当該の看板がXで大いにバズっているということを知らなかった模様。
今回の取材に際し、「ただただ驚いております。そんなに話題になるとは想像すらしておらず、びっくりです。階段の登り口に看板を設置しているので、皆さん見てくださっています。その中で笑ってくださったり、たまに写真を撮ったりしておられる方もお見受けしました」と、笑顔で振り返っていた。
看板の内容を確認すると、みな足元に気をつけて歩いてくれるそうだ。
ちなみにこちらの陶山神社、当該の看板だけでなく、「参道を電車が走っている」という点でも非常にユニークな神社である。

電車走行の経緯については、「明治時代から線路が通っております。境内の中に線路を通すことはかなり異例ですが、『町の発展のためなら』と、当時の宮司さんが許可したようです」とのコメントが得られている。
人のため、町のために、ユニークな方法を採用してきた陶山神社。その精神は明治から令和に至るまで、ブレることなく受け継がれているようだ。
■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。神社や寺院が掲示した張り紙や看板をチェックするのが好き。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)




