静岡に存在する謎の踏切、通過には「車から降りる」驚きのルールが JR東海に事情を聞いた

通過する際の難易度が高い踏切が話題に。踏切を管理するJR東海は、看板の手順を踏まないと「自動車同士の衝突」が起こる可能性を指摘する。

2025/09/18 04:45

車両を運転する際、意外と細かいルールが多いのが踏切の通過。今回は、X上で話題になっていた「謎すぎる通過手順」が必要となる踏切を見ていこう。


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■この踏切、何かがおかしい…

話題となっているのは、Xユーザーのターニーさんが投稿したポスト。

ゼンリン公式Xアカウントが8月10日の「道の日」にちなんで開催するユーザー参加型企画「びっくり道路選手権」に関するポストで、毎年この時期になると、全国各地で発見されたクセの強い道路や、思わず目を疑う看板・道路標識が多数投稿されている。

ターニーさんのポストには「難易度高めの踏切」とだけ綴られており、添えられた看板の写真を見ると…。

そこには「1.ここで停車し、車から降りてください」「2.徒歩で踏切を渡り、歩行者用の押しボタンを押してください」「3.信号が青に変わったことを確認して踏切を渡り、国道に合流してください」という、3つの指示が表記されていたのだった。

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■「初見殺しすぎる」とネット民驚愕

西倉沢交差点・踏切の看板
(画像提供:ターニーさん)

通常、踏切を通過する際には「一時停止」と左右の安全確認が必要となるが、当該の踏切に必要なのは「停車」で、しかも車から降りる必要があるという。

看板にもイラストが描かれているように、踏切を通過すると、そこそこ交通量が多そうな道路と合流するため、これらの手順が必要なのだろう。

通常の踏切通過では考えられない手順はXユーザーらの注目を集め、当該のポストには「せめて踏切の手前に押しボタンがあれば…」「踏切の停止位置に感知センサーがあれば良いのに」「初見殺しすぎる」「初めて見た…」など、驚きの声が多数寄せられていた。

ポスト投稿主・ターニーさんに話を聞いたところ、今回の写真は静岡県静岡市清水区内にある、国道1号に面した「西倉沢交差点」にて撮影したものと判明。

元々、こちらの看板の噂を聞いていたというターニーさんは「正直、看板の内容を瞬時に理解するのは少し難しいなと正直思いました。手順通り歩行者用の押しボタンを押したとき、もし今この瞬間に電車が来てしまったらどうしようかと、少し不安になりました(笑)」と、振り返っていた。

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■JR東海は「自動車同士の衝突を防ぐため」と回答

西倉沢交差点・踏切
(画像提供:ターニーさん)

今回は、当該の踏切の詳細をめぐり、踏切を管理する「東海旅客鉄道株式会社」(JR東海)に取材を実施した。

写真の場所の歴史について、JR東海の広報担当者は「1973年(昭和48年)12月に、国鉄(日本国有鉄道)が財産取得をしております。おそらく、同時期に踏切が開通したと推測されます」と、説明している。

また、当該の看板の正確な設置時期も定かではないが、「2004年時点で既に設置されていることを確認しております」との回答が得られた。

西倉沢交差点・踏切の看板
(画像提供:ターニーさん)

看板に記された手順が必要な理由については、「自動車が踏切内に取り残されて列車と衝突することや、国道1号線に無理に合流して自動車同士が衝突することを防止するためです」と、説明している。

初めて見る踏切を通過する際は、特殊なルールが設けられていないか、確認しておこう。

【今回話題となったポスト】

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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。道路ネタに関する取材で、国土交通省や都道府県警、全国の道路事務所に太いパイプを持つ。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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