ドンキの「評価最悪な一眼風カメラ」を救いたい プロのカメラマンが最強の撮り方を考えた結果
ネットで話題呼ぶドン・キホーテの「一眼風デジタルカメラ Optical 10」。触ってみてわかった忖度ない感想をまとめます。

ネットで話題を呼んでいるドン・キホーテの「一眼風デジタルカメラ Optical 10」。
発売から1ヶ月、その見た目と性能のギャップから賛否両論が飛び交う中、実機を使って1ヶ月で1,000ショット以上撮り続けた筆者が、このカメラの真価を解説します。
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■見た目は一眼な「Optical 10」
8月6日に3万2,978円(税込)で発売された「一眼風デジタルカメラ Optical 10」。その一眼レフのような見た目から期待が集まった一方で、最新機種と比べると画質やオートフォーカス性能が劣るという厳しい声も一部で上がっています。

風景撮影や人物撮影に使用してみると、その評価は概ね妥当だと感じました。普通に楽しく撮影はできますが、連写ができず野暮ったい操作性、暗い場所でのノイズ、ホワイトバランスのやや強い青み、時々ピント調整が難しい点は気になるポイントです。
しかしポジティブにとらえると、少しエモい写真が撮りやすいということ。せっかく自分のパートナーになったカメラですから十二分に良さを引き出してあげたいと考えました。

そして本商品の商品名にはっきりと「一眼風」とあるように、このカメラはプロやミドルユーザー向けではなく、あくまで初心者向けということを忘れてはいけません。写真系YouTuberたちのレビューが厳しい理由はそういう部分がある気がします。
本記事に掲載されている写真は、Optical 10で撮影し(一部写真はのぞく)少しだけ色味補正をしたものです。それを見ながらぜひ本機の魅力に迫っていきましょう。
■駆け出しカメコの武器に

このカメラはどんなユーザーに最適なのでしょうか。筆者がたどり着いた結論は、スマホ撮影からデジカメ撮影にステップアップしたい“駆け出し”のコスプレカメラマン(以下、カメコ)です。
コスプレ撮影の現場では、スマホで撮影する初心者カメコは悲しいことに“弱者”扱いされがち。知人である現役の20代女性コスプレイヤー数人にヒアリングしたところ、「スマホだと、上手い写真を撮ってくれなさそう」「撮影についての意識が低そう」という声が支配的で、コスプレ会場での撮影はしっかり機材を揃えているカメコが「嬉しい」とのこと。

一方、この一眼風デジカメは、中身は通常のコンパクトデジカメと変わりませんが「見た目が一眼レフ」という最大のメリットがあります。
ピント確認用のファインダー部や、クリップオンストロボを直付け&連動させるホットシューも遊び心あるハリボテ仕様です。それでも、前出の女性コスプレイヤーは「この見た目だったら、初心者カメコには見えない」と高評価でした。
■多灯ライティングで映える写真に

optical 10で十分撮影は楽しめますが、ここでカメラ上部の「内蔵フラッシュ」にご注目ください。じつは、この部分がコスプレ撮影にとって重要な意味を持ちます。
内蔵フラッシュの性能自体は及第点レベル。しかし、他に設置した「外部フラッシュ」を連動発光させる「スレーブモード」の“親機”になれることが大きなポイントです。ちなみに“子機”となる外部フラッシュ(クリップオンストロボ)は安いのだと1個5,000円程度。

現在、コスプレ界隈では外部フラッシュを複数台使った多灯ライティングが主流。別メーカーの外部フラッシュをスタンドに装着し、同時発光させ“映える”写真を撮ります。
こうすると、通常の写真とは一味違う、コスプレ向きのドラマチックな写真が撮れるように。そこまでいけてようやくコスプレイヤーを撮れるカメコにレベルアップできるのです…!

今回は被写体として歴史好きコスプレイヤーのとよ様(@toyosama0)さんにご協力いただき、室内撮影を実施。

「フラッシュ無し」「内蔵フラッシュのみ」、そしてスレーブモードを利用した「外部フラッシュ+内蔵フラッシュ」の3パターンを比較すると、最後のパターンが断然コスプレ向きで“映える仕上がりになりました。
この写り具合ならコスプレ撮影でも十分使えます! 写真はその後「BeautyCam」「Meitu」などコスプレイヤー御用達のスマホアプリ(無料)などで軽くレタッチし被写体にプレゼントしてあげましょう。

■歴30年のカメコが見出した真価

本商品は、スマホ撮影からデジカメに移行したい初心者カメコが、撮影現場で肩身の狭い思いをしないための救世主となり得ます。
見た目のインパクトに加え、多灯ライティングという応用技術まで可能なこのカメラは、初心者カメコの技術向上に貢献してくれ、コスプレ界のおける地位を必ずや上げてくれるでしょう。

筆者自身、約30年にわたるカメコ活動で5,000人近くを撮影してきた経験から、このカメラが持つ可能性を感じました。普段使っているミラーレス一眼はレンズ含め約1.3kgですが、約0.5kgの本機は「気軽に持ち出せるアイテム」。携帯しているうちに愛着が湧きました。
もしドンキの「一眼風デジカメ Optical 10」に興味を持った方がいれば、ぜひこのユニークな魅力を知って撮影を楽しんでほしいと思います。
■著者プロフィール

キモカメコ佐藤(@peyangtaneda)。 1982年東京都生まれ、Sirabee編集部所属。コスプレ、メイド、秋葉原文化を20年に渡って取材・撮影してきたオタク記者。芸能、政治、スポーツジャンルにおける記者会見、イベント撮影は過去1,000現場以上。ネットで話題のガジェットレビューも得意とする。
◎過去執筆のガジェット系記事
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(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤)




