【道頓堀ビル火災】6階に鳴り響く“死のアラーム”音… 「忘れてはいけない」「生きて戻ってきてほしかった」

2名の消防士が殉職した大阪・道頓堀の雑居ビル火災。実際に出動していた隊員から聞いた当時の状況について、元消防士が明かし、やりきれない思いを語った。

2025/08/21 18:00

■6階に鳴り響く“死のアラーム”

兼平氏は「ここからが本当に心苦しくなるけど…」としたうえで、現場にいた隊員からの話として「途中で呼吸器のアラーム音が聞こえました、と…」と明かす。

「これは何かというと、タイムリミットが10分しかないわけ。消火活動をしていた小隊長と消防士の方はね、10分しか活動できない。空気呼吸器の残(残量)が減ってきたら、アラーム音で知らせてくれるねん。ピーって鳴るねん。ここを切ったら、本当に退出しないと止まるよっていうアラーム音が…“死のアラーム”って言ったりもするねんけど。このアラーム音が、6階に鳴り響いていたって」と語る。

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■「自分の空気の残高って、ずっと見れるねん」

2名は退避しようとしたものの取り残されたとみられ、兼平氏は「逃げ場所がなかったんやろうね。本当に怖い。自分の空気の残高って、ずっと見れるねん。取り残されたら、ずっと見てたと思う。もちろん最後まであきらめずに、何かないかって小隊長と一緒に頑張ったんやと思うけど」と言葉を詰まらせ、「本当、きついよな…」と絞り出すように語る。

「これが本当に憶測でもなく、現場で活動した消防隊員が見たリアルやと思う。マスクを外しても死だし、マスクをつけていても空気が入らない。そういう状況。世の中に本当のことを知ってほしいという思いで、情報を提供してくれて。憶測で消防士の安全体制がどうこうって…。どうにかならんかなって思うけど…」とやり切れない思いをつぶやく。

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