【道頓堀ビル火災】6階に鳴り響く“死のアラーム”音… 「忘れてはいけない」「生きて戻ってきてほしかった」
2名の消防士が殉職した大阪・道頓堀の雑居ビル火災。実際に出動していた隊員から聞いた当時の状況について、元消防士が明かし、やりきれない思いを語った。

元消防士で、消防設備事業を手がけるVITAの代表取締役「タイチョー」こと兼平豪氏が20日、公式YouTubeチャンネル『【消防防災】RESCUE HOUSE レスキューハウス』を更新。
今月18日に大阪・道頓堀で発生した雑居ビル火災で、2名の消防士が殉職したことに言及。「テレビでは放送できない」と、実際に現場にいた隊員から聞いた状況について語った。
■2名の消防士が殉職
18日午前10時前に、火災現場付近の人から119番通報があり、消防車60台以上が出動。ビル2棟110平方メートルが焼失し、火は約3時間後に消し止められた。
この火災で、救助活動にあたっていた浪速消防署の消防司令(55)と、消防士(22)の2人が死亡。別の消防隊員を含む4人が救急搬送された。
司法解剖の結果、亡くなった2人の死因は酸素欠乏による窒息であったとみられるという。
■現場から「リアルな情報を」の声
大阪市の消防士だった兼平氏は、この火災現場に出動していた元同僚や同期ら、多くの顔見知りがいたことに触れ、痛ましい結果にショックを受けていることを打ち明ける。
兼平氏も、メディアの取材を受けてコメントをしていたが、ほかのコメンテーターのなかには、安全管理体制への疑問を口にする人も。
これに対し、現場の消防士から「リアルな情報を全国民に伝えてほしい」として、兼平氏に情報提供があったことを明かし、防火管理体制への関心や意識が高まることを望んでの提供であることを説明した。
「また、『消防士も誰かにとっての大切な人です。今後消防士が殉職ないように、ならないように、皆さんの大切な人が火事によって命を奪われないようにするために参考の1つになればと思っています』っていうのは僕に伝えてくれています」とも語った。
■空気の残量は「10分」
火災発生の第1報が伝えられた際、ビル内に複数名の要救助者が取り残されているとの情報も伝えられていた。そのため、現場では最優先で要救助者の捜索が行われることに。
ただ、救助隊員は空気ボンベを背負って救助活動を行うが、装備時の重量などもあり、ボンベ内の空気が吸えるのは10分ほど。通常は複数名でローテーションをしながら活動を行うという。
今回、殉職した2名は、ビル5階で活動中に天井が一部崩落、6階に避難した後、取り残されたものとみられている。
消防隊の現場到着が午前10時1分、司法解剖による死亡推定時刻が同10時10分頃とみられるとのことだ。




