抱腹絶倒! 吉沢亮の“銭湯で働くバンパイア”は必見 9割コメディ・1割シリアスの名作が爆誕
吉沢亮さんがバンパイアになる『ババンババンバンバンパイア』が7月4日公開。

映画開始、冒頭から思わず吹き出した作品は久々でした。吉沢亮さんがバンパイアで、しかも銭湯で働いているという設定自体おもしろいのに、それになりきっている吉沢さんの冷静沈着な表情が、見事ツボに入るのです。
そんな笑いをつめこんだ『ババンババンバンバンパイア』が7月4日から公開。9割がコメディ、1割がシリアスの名作の魅力に迫ります。
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■日本と西洋のおとぎ話が合体

本作は、奥嶋ひろまささんの同名コミックを原作に、浜崎慎治監督が実写化。浜崎監督といえば、元はCMディレクター。日本のおとぎ話のキャラクターが登場する携帯電話のCMなどを手がけ、短い時間の中、観る者の心をつかむ演出に定評があります。
脚本は、松田裕子さん。少女マンガを中心に、女性が主人公のコミックを、映像表現に翻訳した実績が多数。さらに吉沢さんをはじめとする実力派俳優陣が集結しているのですから、おもしろさは保証付きです。
■森蘭丸、450歳

かつて戦国武将、織田信長(堤真一さん)に寵愛を受けた小姓、森蘭丸(吉沢さん)。永遠の命を得たバンパイアになった蘭丸は、世を生き抜き、450歳になった現在、銭湯「こいの湯」で住み込みで働いていました。
目的は、その家の1人息子、15歳の少年李仁(りひと/板垣李光人さん)の血を吸うこと。至高の味わいである「18歳童貞の血」を求めて、蘭丸は李仁がその年になるまで、彼の純潔を見守っているのでした。
ところが、李仁は同じクラスの葵(原菜乃華さん)に一目惚れ! 蘭丸は李仁の恋を阻止すべく、動き出すのですが…?
■ヒロインからライバルへ

じつは原作コミックを愛読していたころから、実写化になるとしたら、葵ちゃんの立ち位置が要になると思っていました。
少年マンガの場合、登場人物が男子ばかりの中、紅一点の女の子になると、えてしてみんなの憧れヒロイン、または主人公の親友的ポジションになりやすいイメージ。李仁が恋した葵ちゃんは、王道ラブコメのヒロイン枠に収まると思いきや、蘭丸のライバルというなかなか勇ましい立場になってしまうのです。
もちろん登場人物たちの関係は、もっと複雑ですが、この葵ちゃん役を務めている原さんが圧巻。かわいい、やさしい、素直、一途、正義感もあるちょっとドジっ子でありながら、蘭丸ほどの手練れと対等に渡り合う大物ぶりを発揮しているのです。
■「待つ」と楽しい人生もある
その昔、何度か取材でお会いした吉沢さんは、「待ち」の演技をする俳優さんの印象でした。『仮面ライダーフォーゼ』の相方・福士蒼汰さんのお話を受けてから、ご自身の口を開く場面を多く見たせいでしょう。日本人でありながら、本人も期せず西洋のモンスターになった蘭丸は、自分に内在する2つの血、永遠に生を追わなければならない矛盾を抱えています。
だからこそ蘭丸は、李仁の成長も、葵ちゃんの動向も、「待つ」姿勢でいられるのでしょう。永遠の命をただ消費するのではなく、「18歳童貞李仁の血」を目標に、こつこつと生きる吉沢さんバンパイアは、どんな人間よりも、生きることを謳歌しているのかもしれません。
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『ババンババンバンバンパイア』
7月4日(金)全国ロードショー
公式サイトはこちら!
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(文/Sirabee 編集部・尾藤 もあ)




