「女性専用」バリアフリートイレに車椅子男性が絶望 「あり得ない」「差別でしょ」と波紋

「男性の方は使用しないでください」と書かれたコンビニのバリアフリートイレが話題に。「車椅子男性への差別では?」と、疑問の声が上がっている。

2025/05/14 13:45

その人の持つ特性や性別・年齢に関わらず、あらゆる人々が気兼ねなく利用できるのがバリアフリートイレ。

しかし現在X上では、とあるコンビニ店頭で発見されたバリアフリートイレの張り紙に「差別では?」と、疑問の声が相次いでいるのだ。


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■車椅子の男性、トイレの前で絶望

今回注目したいのは、モノづくり系車椅子ユーザー・丹生坂つかささんが投稿したポスト。

「車椅子男性ワイ、車椅子トイレに入れず」と綴られた投稿には、車椅子やオストメイトのピクトグラムが使用されたバリアフリートイレのドアの写真が添えられている。

バリアフリートイレ

何の問題も無く使用できるように思えるのだが…なんと、ドアの張り紙には「こちらは、女性専用トイレです。男性の方は使用しないでください」と、表記されていたのだ。

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■「これは入りづらい」と疑問の声

ドアに貼られたピクトグラムによれば、当然「車椅子ユーザー」はトイレを利用できる。しかし張り紙の内容と併せて判断すると、それは「女性の車椅子ユーザー」に限定していると読み取れてしまう。

こちらの光景は瞬く間に話題となり、Xユーザーからは「この表記は、考えさせられますね」「お店の人もうっかりしてたのかな」「多目的トイレを、女性専用トイレにされているのか」「これは確かに、入りづらいですね」「酷いし、あり得ない。差別でしょこれ」といった疑問の声が多数寄せられていた。

ポスト投稿主・丹生坂さんに話を聞くと、こちらの張り紙は某コンビニのトイレにて発見したものと判明。

発見時の様子については「車椅子対応のマークがあるにも関わらず『女性専用』と書かれた張り紙が目に入り、戸惑いました。ドアのピクトグラムでは、女性・車椅子ユーザー・オストメイトのいずれも利用できるように見えますが、張り紙では『女性専用』『男性は使用しないでください』と明確に否定されています」とのコメントが得られた。

なお、幸いトイレを開放している別店舗が近くにあったため、今回はそちらを利用して事なきを得たそう。とは言え、「もし今にも漏れそうな状況だったら…と、後から冷静になって考えると冷や汗が出ました」とも振り返っていた。

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■原因は「ぶっ飛んだトイレ利用をした男性客」

当該ポストの投稿から2日後、トイレからは件の張り紙が撤去されたという。やはり店側もピクトグラムと張り紙の内容の矛盾に気付いたようで、実際は男性の車椅子ユーザーも利用できるようだ。

なお、対応してくれた店員に丹生坂さんが話を聞くと、「女性専用」の張り紙が掲出された背景としては、「ぶっ飛んだトイレ利用をした男性客がいた」ことから行われた措置であったと判明している。

バリアフリートイレ

今回の件を受け、「たかがトイレが使えなかっただけでは…」と感じた人もいるかもしれないが、その考えは大きな誤りだ。

丹生坂さんは「車椅子を利用している人にとって、バリアフリートイレは『使えなければ困る』ではなく、『使えなかったら終わり』というレベルの存在です。特に都市部ではトイレの数はあっても、使えるものが限られているため、選択肢が一つ塞がれただけでも大きな打撃になります」と力説。

続けて「私自身、見た目では分かりづらい体調の波がある障害を抱えており、いつでも歩けるわけではありません。必要なときに安心して使えるトイレがあるかどうかは、外出そのもののハードルに直結します。今回のようなケースは、すぐにでも体調を崩すような方や、ストーマを使用している方など、『見えない事情』を抱えた方にとっては、深刻な問題だと思います」と、バリアフリートイレの重要性について語ってくれた。

店舗側は誤解を招かないような表記を徹底すること、そして改めて書くような内容ではないのだが…利用者側は「トイレを正しい形で利用すること」が、求められている。

今回のケースは、これら2点の弊害によって生じたアクシデントと言えるだろう。

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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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