広瀬すずをめぐり、火花を散らす木戸大聖と岡田将生 大正時代を舞台に“三角関係を”描く映画『ゆきてかへらぬ』

恋に生きる実在の女優を広瀬すずが熱演する『ゆきてかへらぬ』が2月21日公開。


『ゆきてかへらぬ』
(©︎2025「ゆきてかへらぬ」製作委員会)

時は大正、稀代の詩人・中原中也と、評論家の小林秀雄。親友2人の男性の間で揺れ動く女優・長谷川泰子を広瀬すずさんが演じる『ゆきてかへらぬ』が2月21日から公開。

不思議な絆で結ばれた3人の関係から、望ましい(?)三角関係の在り方について考えてみましょう。


画像をもっと見る

■大正時代、実在の芸術家たち

『ゆきてかへらぬ』

『ゆきてかへらぬ』は、大正時代を舞台に詩人の中原中也(木戸大聖さん)と、その親友で評論家の小林秀雄(岡田将生さん)の2人に愛される女優・長谷川泰子に広瀬すずさんが扮するラブストーリー。

20歳の泰子と17歳の中也は京都で出会い、共に暮らしはじめます。その後2人は東京に居を移しますが、そこへ小林が訪ねてきます。小林は、中也の才能を誰よりもよく知っていて、中也も小林に認められるのを名誉に感じている様子。ですが次第に小林も、泰子に惹かれるようになり…。

関連記事:『男子ごはん』大泉洋がやっている“納豆の食べ方”が最高 「これはウマい」

■愛と格闘と葛藤を描く

『ゆきてかへらぬ』

じつは本作、実現するまでに長い年月を要した幻の作品なのです。脚本は、現在85歳になる脚本家の田中陽造さんが、40年以上前に書き上げていたそう。田中さんといえば、1981年の『セーラー服と機関銃』が有名ですが、同作が大ヒットしていたころには、すでに『ゆきてかへらぬ』ができていた可能性があります。

ですが、それがなかなか映像化につながらず、時を経てとうとう完成させたのは根岸吉太郎監督。さらに、おん年74歳になる根岸監督がメガホンを取ったのは、2009年の『ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~』以来、なんと16年ぶり。

根岸監督は本作を、実在の芸術家たちの才能を強調するのではなく、「ただ何者かになろうと思っている10代、20代という若者たちの愛と格闘と葛藤を描いた話」だといいます。

関連記事:“グルテンフリー”の逆は何と言う? サンド伊達の回答が「ホント最高」「好きすぎる」

■理想の三角関係を築くには

『ゆきてかへらぬ』

とはいえ、本作の英語タイトルは、『Yasuko Songs Of Days Past』。直訳すると『泰子の過ぎ去った日々の歌』のようになりますが、根岸監督は「泰子という女性が2人のアーティストをどう受け止めていたかということを描きたかった」と語ります。つまり、本作の軸になるのは、泰子。実際、広瀬さん扮する泰子は、妖艶でありながら清潔感のある、非常に不思議な存在として登場します。

男性二人が一人の女性をめぐって火花を散らす三角関係の場合、女性は色香で男性を惑わすセクシーな悪女に描かれがちですが、泰子はこれまでにないタイプ。情が深いわりには飄々としていて、そのおかげか、この三角関係は、愛憎渦巻く激しさではなく、どことなく嫌悪感や悲壮感が漂わないのです。

もちろん実際の三角関係は、悲劇に終わるのが現実的ですが、この3人だと「三角関係もいい」という錯覚に陥ってしまうかも。おそらくそれは、泰子が男性二人に流されるのではなく、自分の意思で愛を選んでいるせいなのでしょう。木戸さんと岡田さんの伊達男ぶりはもちろんですが、広瀬さんの重厚な演技にも注目です。


++++++++++++++++++++

『ゆきてかへらぬ』

2月21日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開

公式サイトはこちら

・合わせて読みたい→『男子ごはん』大泉洋がやっている“納豆の食べ方”が最高 「これはウマい」

(文/Sirabee 編集部・尾藤 もあ

【Amazonセール情報】ココからチェック!