マッチングアプリで会ったのは67歳の男性 彼の壮絶すぎる人生に気づけば号泣
マッチングアプリにどハマり中のモノマネ芸人・こいでまほが、アプ活で出会った人とのアレコレを吐き出します。

ものまね芸人・こいでまほがリアルな体験談や心境をポップに時にダークに伝えていく『全力! 婚活ダイアリー』。
「ってか! ホテル行きません?」獅子舞のように暴れ出す男。帰り道、「まだ興奮がおさまりません☆」とアプリにメッセージが来ていたので、おもわず通報ボタンを押してしまいました。
気を取り直して今回、マッチングしたお相手は、かなり年上の男性。軽い気持ちで会ったのに、泣くはめになるとは。こんなに心が苦しくなるなんて思ってもみませんでした。
★これまでのエピソードはコチラ!
■教会でコスプレ?
カジュアル男が続きげんなりしていたところに、ある男性から申請が来ていました。プロフィール写真の背景は教会。しかも場所が教会というだけではなく、神父さん、もしくは牧師さんの格好をしているのです。これはコスプレ? ハロウィンかなにか? 年齢は67歳。謎に包まれているこの男性。史上最高年齢を叩き出してみるか…。
真面目すぎる人かな? 怒られるかな? マッチングアプリ自体に飽きているからこそ、たまには冒険してみてもよいでしょう。それがマッチングアプリのいいところ。
オシャレなイタリアン料理店に夜7時に集合でした。お腹が空いているのでバクバク食べたい、超年上だもん甘えていいよねと、楽しみにしていました。
■彼はリアル牧師
彼は座って待っていました、背中を見てまた例えてしまいそう「町内会のゲートボール」と。ですが、この方は雰囲気がなんだか上品な感じで、とても物腰が柔らかそう。挨拶をすると、穏やかな笑顔で迎えてくれました。「好きなもの食べてね」とお優しい。お腹が空いていると伝えるとニコニコとしていました。ああ、楽だ。やはり年上のかたの包容力は魅力的です。
職業は本業のかたわら、牧師さんとのことでした。つまり、写真のまんま。コスプレじゃなくて本気のやつでした。すぐさま思ったのは、牧師さんもマッチングアプリやるんだ、でした。普通に恋愛したい欲あるんだ…聞いてみると、神父さんは結婚はしないけど、牧師はしてよいということ。それはなんとなく聞いたことはありました。私は無宗教ですが高校はミッションスクールだったため馴染みがありますし教会の雰囲気は好きで、なにも抵抗がないので普段どういうことをしているかなど新鮮なお話を聞くことができました。
しかし、彼は67歳。生きてると本当にいろんなことがあるんだなと、人生ってなにが起こるかわからないんだな、そう思わされる時間が来ました。
■彼の過去
奥様とは死別と教えてくれました。朝起きたら、突然亡くなっていたというのです。本当に辛かったと話す彼を見て、心が痛みました。愛している人がそんなことになるなんて考えるだけでゾッとする、耐えられない。それだけではなく、息子さんも数年前に亡くなってしまったということなのです。具体的にはここには書けませんが、辛いという言葉だけでは足りないほどでした。
「子供が先に亡くなるのは本当に辛い、変わってあげたかった」と言っている姿を見て、気づけば私はめちゃくちゃ泣いていました。目の前でドキュメント番組を見ているかのよう。こんなことって現実にあるんだ。マッチングアプリで初めて会った人だからもしかしたら万が一、作り話かも。私の気を引きたくて芝居してるのかも。と、むしろ嘘であってくれと思いたいくらいでした。
軽い気持ちで会うんじゃなかった、私には受け止めきれない。私の泣いている姿を見て彼は、ありがとうと言い、楽しい話をしましょうか、ごめんなさいね、と切り替えました。その後、なにを話したかあまり覚えていませんし、ご飯の味もちゃんと覚えていません。今までのマッチングアプリ生活のなかで、まさかこんな感情になるなんて思ってもいませんでした。
■罪悪感
帰宅し、御礼のLINEをすると、あちらからも感謝のお返事が来てそのままやりとりは終わりました。そのあと1回LINEが来ましたが、申し訳ないけれどこのままフェードアウトすることにしました。やっぱり人を冒険なんかに使ってはいけないのでは? 付き合う気もないのに楽しいってだけでデートしてはいけないのではないか? 今回のことで自問自答しました。特に答えが出ないまま、数ヶ月が経ったある日、彼からLINEが来ていました。
それはごくごく普通の明るいデートのお誘いでした。私は、あのお話を忘れているわけがありません。ああ、まさかLINEが来るなんて。普通に断ればいいのですが、返事を返せないでいると、もう一度追いLINEでこう来ていました。「よくよく考えてみたら、すごく歳が離れていました、ごめんなさい。幸せをお祈りしております」。
罪悪感が襲ってきました。年齢をわかってマッチングしたのは私です。彼は何も悪くありません。すぐに「いえ、そんなことはありません、以前はありがとうございました、私もお祈りしております」と送りましたが、このLINEは既読になることはありませんでした。
私はマッチングアプリのスタイルを変える! 人を大切にする! そう決意しました。そこからは真剣にお付き合いができそうな人を選び、どんどん会っていきました。が、まだまだ人を好きになることができません…そんななか、夢をもった青年とマッチングしランチ。
するとライバル視? なぜか仕事のアドバイスをされイラッ。さらにコンビニにお金をおろしに行くことに。なぜこうなる? 続く!
太田プロ所属のものまねタレント。フジテレビ系で放送の『 ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』で優勝経験あり。
aiko、優香、泉ピン子などものまねネタ多数。近年はナレーションなどの活動も積極的に行っている。
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(文/Sirabee 編集部・こいで まほ)




