『海ダイ』百合子と朝子の“確執の原因”は1945年8月の悲劇 反戦への強いメッセージ「覚悟を感じた」
『海に眠るダイヤモンド』4話では、1945年8月9日に長崎で起きた出来事が描かれる。百合子が朝子に“冷たい態度”をとる悲しい理由が明らかに…。
17日放送、日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』(TBS系)で、土屋太鳳演じる百合子と幼なじみの朝子(杉咲花)の不仲・確執の原因が判明し大きな話題を呼んでいる。
■端島の若者達
昭和の高度成長期・1955年ごろの長崎県・端島と現代・2018年の東京を舞台に、そこに住む人々の愛・友情・家族の物語を綴る本作。1958年の端島では鉄平(神木隆之介)と幼なじみの賢将(清水尋也)、百合子、朝子らと、鉄平の兄・進平(斎藤工)、島に移住してきた歌手・リナ(池田エライザ)ら6人の恋愛模様が描かれていく。
4話では、長らく体調を崩していた百合子の母・寿美子(山本未來)が逝去。彼女と百合子・姉の千鶴は1945年8月9日に長崎で起きた戦争の悲劇、プルトニウム型の原子爆弾の投下による被爆者で、そのときに千鶴が幼い命を落としたと明かされた。
■関係悪化の原因は?
百合子はことあるごとに朝子に悪態をつきどこか冷たい態度をとってきたが、それを不思議に思うリナに、百合子は「あの子が楽しそうにしていると腹が立つのよ」と吐露する。そこから鉄平が百合子と朝子の仲違い・確執の原因を回顧。先述の「被爆」が関係していると判明していく。
あの日、敬虔なキリスト教徒の寿美子は千鶴と百合子を連れて長崎の教会に向かっていた。行きたくなかった百合子は鉄平らと隠れていたが、朝子が軽いいたずら心を出して「はーい」と寿美子に声をかけ、隠れていたのがバレた百合子は渋々、母と長崎に向かい被爆してしまう。
朝子も覚えていないいたずらだが、百合子のなかには「違う未来があった」との思いがくすぶり、どうしても朝子に冷たい態度を取ってしまうのだった。