「陶冶」って本当はなんと読む? 約5割の人が「とうじ」と勘違いしていて…
「陶冶」の読みかたは? 「とうじ」は間違いです。
読めそうで読めない漢字ってありますよね。じつは「陶冶」も簡単そうに見えて約6割が読めなかった難読漢字なんです。あなたは正しく読むことができますか?
■「陶冶」って何と読む?
Sirabee編集部が全国の10代~60代の男女672名を対象に「陶冶」の読みかたに関する意識調査を行ったところ、「とうじ」と読むと答えた人が全体で45.3%。続いて、「とうち」と読むと思うと回答した人が20.6%でした。
音読みで「ジ」「チ」と読む「治」の偏(へん)は「さんずい」。質問している「陶冶」の偏は「にすい」です。パッと見似ているので見間違えてしまった人がいるかもしれませんね。
■正しくは「とうや」
なお、「陶冶」の正しい読みかたは「とうや」。
編集部の調査では、全体で33.9%の人が正しい読みかたを回答していました。
■「陶冶」の意味は…
「陶冶」の意味について、デジタル大辞泉(小学館)では、以下のように記載されています。
①陶器をつくることと、鋳物をつくること。
②人の性質や能力を円満に育て上げること。育成。
例:人格を陶冶する
■「冶」の意味も一緒にチェック
「陶冶」の一部である「冶」についても確認してみましょう。
音読みで「ヤ」、訓読みで「と(ける)」「い(る)」「なまめ(かしい)」と読む、「冶」。デジタル大辞泉(小学館)に記載されている意味は以下のとおりです。
①金属や鉱石をとかしてある形につくる。
例:冶金(やきん)、鍛冶 (たんや)
② 人格を練りあげる。
例:陶冶(とうや)
③心をとろけさせる。なまめかしい。
例:艶冶 (えんや)・遊冶郎(ゆうやろう)
また、「冶」には「かねう(金打)ち」から「かぬち」「かんぢ」「かぢ」と変化した「鍛冶(かじ)」という言葉もあり、「鉄などの金属を熱して打ち鍛え、種々の器物をつくること。また、その職人」という意味です。
あまり馴染みのない言葉かもしれませんが知らなかった人は、ぜひこの機会に覚えておきましょう!
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(文/Sirabee 編集部・丸井 ねこ)
調査対象:全国10代~60代の男女672名