『おむすび』突然のテロップに視聴者覚悟も… “マイルドな描写”の理由に「なるほど」納得の声
NHK朝ドラ『おむすび』で描かれた、阪神・淡路大震災。「想像したよりマイルドだった」理由を考察する声に、納得する人も。
28日あさ放送のNHK連続テレビ小説『おむすび』で、1995年1月17日に起こった阪神・淡路大震災を描写した。予告や地震のシーン直前に流れたテロップが話題となっている。
■震災をリアルに描写
翔也(佐野勇斗)から“よく寂しそうな顔をしているのはなぜか”と聞かれ、9年前の“あの日”について語る結(橋本環奈)。回想は地震の前日、1月16日の穏やかな日常から描かれ、そこから当日の夜明け前へと場面が切り替わる。
すると右下には「このあと地震の描写があります」といったテロップが表示され、副音声でも同様に案内。
その後、揺れる家、倒れる家具、崩れる天井から避難所の様子までがリアルに描かれ、「あのときの音、あのときの揺れは、からだがまだ覚えている」「戦争の描写もしんどいけどやっぱ地震もしんどいな…30年経ってキレイに元気に復興してるで! って思うけどあの当時のこれからどうしたらええんやろ、、っていう不安な空気は忘れられん」と当時を思い出す人が相次いだ。
■「覚悟して…」「音を消して」
「今日のおむすびは涙なしには観られないやつだった…」との声の上がった地震の描写だが、ドラマのX公式アカウントは先週の予告でも「来週の第5週には、地震の描写があります。地震の揺れの映像を避けたいとお考えの方のために、先行してお知らせさせていただきます」とアナウンス。
重ねてなされたアナウンスに「視聴者にめっちゃ配慮してるね」「本当ありがたい。覚悟して見れた」「前フリのおかげであのときの記憶がボコボコ蘇るのをなんとか最小限に抑えられた」「何度もはっきりと表明をすることに作り手の強い意志を感じる」との声が上がった。
しかしそれでも「中越地震を経験した者として震災の描写はザワザワしたものがあるね」「予告されていたとはいえやっぱり地震の描写はちょっとキツかった」「地震のシーンは音を消して見てた。それでもやっぱ正視できんわ」と胸が苦しくなる人は多く、「エグい。NHKが視聴の注意喚起したのがわかった。関係ない私ですら涙が出てくるもん」との声が上がっている。
■“結の記憶”で表現?
一方、一部では「注意テロップまででたから覚悟して見てたけど、それほど本気の地震描写でなくて良かった」「地震の描写に注意書き出てたけど、だいぶマイルドに作ったなって思った」との声が。
結は翔也に「うちはまだ小さかったけん、地震の瞬間のこととか、全然覚えとらんくて」と話していることから、揺れの大きさについて「コレは、結の記憶の『地震』の表現」といった見方をする人もいるようだ。
「あくまで“結の記憶”なので、地震の描写もそこそこ」「地震の描写について5歳児の記憶ってだいたいこんな感じというのが自分(宮城県沖地震)と同じ」「なるほど。地震の描写が想像したよりマイルドだったのは結目線もあるのか」と納得する声が見受けられた。