CASIOの正式名、3割超が勘違いしていると判明 「カシオ電子機器」は誤りで…
「CASIO」ロゴでお馴染みなカシオの正式社名を、3割の人が勘違いしていると判明。「カシオ◯◯株式会社」の空白部分に入るワードを、ご存知だろうか。
世の中には、通称や略称、はたまた愛称が有名なあまり「正式名称が知られていない」という現象がしばしば起こり得る。
今回は、一定数のネットユーザーが勘違いしていた「CASIOの正式名称」について探っていこう。
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■誰もが知ってるカシオ、正式名は分かる?
CASIOと言えば、頑丈な腕時計の代名詞であるG-SHOCKを筆頭に、数々の電子機器で有名な電機メーカー。
「カシオ」という呼び名やロゴマークは、日本人であれば誰もが耳にし、目にしていると思うが、同社の正式名「カシオ◯◯株式会社」の空白部分(2文字に限らない)に入るワードをご存知だろうか。
以前Sirabee編集部では、全国の10~60代の男女718名を対象としたアンケート調査にて、こちらの問題を用意したことが。果たして、その結果は…。
■3割が「勘違いしていた」と判明
今回のアンケートでは「計算機」と「電子機器」という2つの選択肢を用意。アンケートの結果、全体の69.5%が「計算機」を、30.5%が「電子機器」を選択したことが明らかになった。
前出のように、様々な分野の電機製品を扱っている同社だけに「電子機器」を選んでしまいたくなる気持ちは分かるが…実際は「カシオ計算機株式会社」が正式名である。
続いてはカシオの担当者に、同社の名前の由来について尋ねてみることに。
■カシオが「世界で初めて」開発したのは…
社名の由来について、カシオ担当者からは「世界初の小型純電気式計算機『14-A』を開発・発売し、1957年(昭和32年)に設立したことから、カシオ『計算機』となりました」との回答が得られた。
1972年(昭和47年)には『カシオミニ』が大ヒットを記録するなど、電卓業界の先駆者としての地位を確立していく。現在の事業について、担当者は「主に時計、教育(関数電卓・教育アプリ・電子辞書)、楽器事業を展開しています」と説明していた。
なお、今回のアンケート結果を年代別の傾向で分析すると、10〜20代は「電子機器」回答が多く、40代以降(特に50〜60代)は「計算機」回答が多いと分かる。
前出の『カシオミニ』のような電卓製品をリアルタイムで見た世代は「計算機」としてのイメージが強く、反対に現在の事業内容のイメージが強い世代は「電子機器」を選択する傾向にある…といったところだろうか。
カシオの社名は、そのルーツに基づいているのだ。
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■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
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(取材・文/Sirabee編集部・秋山 はじめ 取材協力/<a href="https://www.casio.com/jp/">カシオ計算機</a>)
対象:全国10代~60代男女718名 (有効回答数)