脱出不可能な無断駐車、翌朝の光景に目を疑う 身勝手なドライバーに「許せない」と怒りの声

敷地内に無断駐車した車両の脱出方法がパワー系すぎると話題に。「これは許せない」と、怒りの声が相次いでいる。

2024/10/07 04:45

■その脱出方法に、思わず唖然…

井草さんが今回の無断駐車を発見したタイミングは、9月22日の18時半ごろ。閉店作業をしていた際に発見したため、実際の駐車時間は分かりかねるという。

駐車場の詳細について、井草さんは「当駐車場は、無断駐車抑止のために『有料駐車場』の看板を出しています。お金を払ってとめてくださる方がほとんどで、黙って駐車して行ってしまう方がいても、帰ってきたところを見つけたら駐車料金をお支払い頂いています」と説明する。

そこで今回もドライバーが戻ってくるのを待つことにしたが、待てど待てど戻ってくる気配が見られず、帰宅することに。同駐車場には月極の契約者もいるため、別の無断駐車車両が侵入しないよう、施錠していったそうだ。

じつはこちらの駐車場、以前にも悪質な無断駐車に関するポストで話題になったことが。その際は「どう頑張っても脱出できない方法」にて対策を講じたが、今回は投稿にもあったようにロープ+施錠にて対策を行った。

そして翌朝戻ると、車がまるで「空を飛んで脱出」したかのような光景に遭遇。ロープの状態を見て、井草さんは「恐らく協力者がいて、ロープを思いきり持ち上げ、その下を車が潜ったのではないのでしょうか。ロープの形状が変わっていたのは、弱い部分が伸びてしまったためかと思います」と、分析していた。

なお、過去にも同様のケースが見られた際には「ロープを切断して脱出」するドライバーもいたという。いずれの場合も労力を考えれば、素直に料金を払う方が楽に思えるのだが…「駐車料金を払うと死んでしまう病」にでもかかっているのだろうか。

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■警察は「民事不介入」でほぼスルー

敷地内への無断駐車が所有者にとって迷惑なのは言うまでもないが、その場所が「駐車場」となると、迷惑度は凄まじく跳ね上がる。つまり、お金を払っている「契約者」が利用できず、迷惑な無断駐車ドライバーが得をする…という、理不尽な事態に繋がるのだ。

井草さんは「うちの駐車場は、(お店の)お客様にご利用頂くためのものです。なので営業時間中は開放しており、車が自由にとめられる状態になっております。そのため、とめて他所に行ってしまう方もいますが、それは防ぎようがないと思っています」と説明する。

しかし一方で「どうしても許容できない」無断駐車があるという。同駐車場は夜間、近隣の飲食店に月極で駐車スペースを貸している。つまり、契約者のスペースに、日にちをまたぐ無断駐車がとまってしまうと、本来の利用客に多大な迷惑がかかってしまうのだ。

今回の駐車場所も契約者の利用スペースだったのだが、幸い店が定休日だったため、事なきを得たという。しかし、これはあくまで運が良かっただけ。井草さんは「契約者さんが利用される日だったら、どうしたら良かったのか正解が分かりません」と、表情を曇らせる。

当然、井草さんは過去に警察に相談しているが、「民事不介入」を理由に、期待するような対応は見られなかったという。

ドライバー側にどのような理由や言い分があろうと「無断駐車」は非常に身勝手な行為である。車に乗るためには「まずドアのキーを開ける必要がある」程度の想像力があれば、理解できるはずなのだが…。


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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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