約半数が、“ある冷凍食品”をお弁当などに活用 「そのまま入れられるのが便利」
原則としてすべての食品等事業者が、HACCPに沿った衛生管理に取り組むことになっているという。
■約半数、自然解凍できる冷凍食品を利用
Sirabee編集部が全国の10代〜60代の男女700名を対象に実施した調査では、全体で51.4%の人が「弁当などで、自然解凍できる冷凍食品を利用したことがある」と回答した。
なお男女別に見ると、男性は41.7%、女性は62.9%という結果になっている。
■空いたスペースを埋めるのに便利
編集部が話を聞いた30代の女性は、「ちょっと空いた隙間を埋める際に、加熱せずそのまま入れられるのが便利で、よく利用しています」と述べた。
以前、“自然解凍OK”の表示がない冷凍食品を加熱せずに入れていたことがあったそうで、衛生管理上良くないことを知って焦ったという。
「自然に解ければ食べられるものだと思っていて…子供がお腹をこわさずにすんで良かったです」と振り返り、それ以降は“自然解凍OK”の表示をしっかり確認するようにしているそう。
■ポイントは加熱による殺菌処理
冷凍食品を自然解凍で食べられるかどうかについては、“自然解凍OK”の表示とともに、「凍結前の加熱調理の有無」と「美味しく食べるための加熱調理の必要性」も要チェックだ。
凍結前に加熱してあるということは、殺菌処理がされているということ。そもそもこの殺菌処理がされていなければ、食べる前にしっかりと加熱しなければならない。また、殺菌のための加熱がなされていても、冷凍チャーハンや冷凍餃子のように、加熱調理しなければ美味しく食べられないものもある。
つまり、凍結前に加熱殺菌されており、食べる前に加熱調理をしなくても美味しく食べられる状態のものが、自然解凍OKな冷凍食品なのだ。
■HACCPに沿って衛生管理を行っている
こうした規定はHACCP(ハサップ)と呼ばれる食品の安全性を確保するための衛生管理手法に沿ったもの。厚生労働省のホームページには、令和3年6月1日から原則としてすべての食品等事業者が、HACCPに沿った衛生管理に取り組むことになっていると明記されている。
こうして衛生管理を徹底している企業の努力もあり、家族の健康のために毎日の食卓やお弁当作りを頑張っている人たちの心強い味方となっている冷凍食品。記載されている調理法をきちんと守って、安心安全にバランス良く利用していきたいものだ。
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(文/Sirabee 編集部・蒼羽 結)
対象:全国10代~60代男女700名 (有効回答数)